YAMAHA FZ750の泣き所の一つがヘッドライトの暗いさです。
純正バルブは、ハロゲンバルブ H4(35/35W)×2個です。1991年にFZ750を中古で購入した際は、この H4(35/35W)ついていましたが、夜走るのが怖くなるぐらい暗かったです。
そのため、ハロゲンバルブ H4(60/55W)×2個に交換しましたが、ワイヤーハーネス自体が細いため明るくなりません。ライトへの電流量を増やすため、「CIBIE ヘッドライト リレーハーネス」などのリレーハーネスを増設することが当時の解決方法でした。
とはいえ、ハロゲンバルブ H4(60/55W)に交換すると、消費電力はノーマルの場合 35W×2個=70Wですが、60/55Wの場合はロービームでも55W×2個=110W(その差は40W)なので、バッテリーや発電系に欠ける負担は大きいのです。
その辺の事情もあり、LEDバルブを試してみようと思います。
LEDバルブ選定条件
LEDバルブは選定のポイントは以下のとおりです。
ライト裏側のバルブカバーを加工しないで取り付けられること
FZ750のライトには、以下の写真のようなゴム製のバルブカバーがあります。このカバーきちんと取り付けられていないと、清掃が困難なライト内側にゴミや水などの異物が入る可能性があるのです。巨大なファンやヒートリボンがつくLEDバルブは避けたいです。一時HIDも検討しましたがバルブカバーの問題があり導入には至りませんでした。
発熱は程々であること
FZ750のライトのリフレクター(反射板)はプラスチック製です。90/100Wのような消費電力の高いハロゲンバルブを使用するとリフレクターが溶けてしまいます。あまりに発熱が多いLEDバルブは避けたいです。
お財布に優しいこと
国内のバイク用品メーカーのLEDバルブは1個1万円を超える商品もあります。まずは安価な製品からチャレンジしてみようと思います。
今回選定したLEDバルブ
バイク用品メーカー各社の製品を比較するとともに、Amazonに出品されている商品もかなり吟味しました。色々検討の結果、以下の中華LEDバルブをまず試してみようと思います。
部品名称 | 価格(税込) | 数量 | 備考 |
Briteye(まぶしい) 車用 LED ヘッドライト H4 車検対応 一体型 H4 LEDバルブ HI/LO切替 6500K ホワイトCREEチップ搭載 ファンレス (2個入) | 3,398円 | 1 | 2個セット |
こちらが Amazonで購入した Briteye社製 LEDバルブです。ルーメン値:1600ルーメン、色温度:6500K、ワット数:約26Wだそうです。 サイズ的にはハロゲンバルブ H4と同等のサイズに見えます。
以下の寸法は手で計測したおよその値です。
こちらはLEDバルブのパッケージ正面です。箱に描かれたバルブの写真がH4のLEDバルブではなかったので、誤った商品が届いたかとドキドキしました。中身はちゃんとH4でした。
こちらはLEDバルブのパッケージ側面です。文字の書体も中華といった感じです。
Briteye社製 LEDバルブの問題点
このLEDバルブは一点問題がありました。FZ750のライトにLEDバルブを固定する際に、H4バルブスプリングがうまく通りませんでした。以下のようにLEDバルブを少し削る必要があります。
LEDバルブを削って無事に固定することができました。
ライト裏側のバルブカバーは問題なく取り付けられました。
Briteye社製LEDバルブとハロゲンバルブの比較
ハロゲンバルブとLEDバルブのハイビームでの光軸比較です。
左側がハロゲンバルブ H4、右側がBriteye社製 LEDバルブです。壁を照らしたところ極端に光軸が変わっている感じはありませんでした。
車検の結果
Briteye社製LEDバルブに交換後、東京運輸支局(品川陸運局)でユーザー車検を受けました。
予備車検屋さんでの光軸調整も問題なく行うことができ、本番の検査も無事にパスできました。
2024年6月追記
約4年弱使用したところで、2個のLEDバルブの1個の片面が暗くなり寿命を迎えました。
新しいBriteye社製LEDバルブは、無加工でFZ750に取り付け可能です。こちらをご参照ください。