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電装系リニューアル(その1:不具合箇所の調査)

メンテナンス

作業日:2020/10/31
走行距離:51531.8 Mile

先週(2020年10月25日)の 荒船パノラマキャンプフィールド からの帰宅途中、中央自動車道下り線の圏央道の八王子JTCを過ぎたあたりで、FZ750は走行中にエンジンが停止してしまいました。夕刻で徐々に暗くなっていく時間のエンジン停止は、本当に途方に暮れる状態でした。

電装系トラブルの原因

エンジンの点火だけでなく、ライト、ウィンカー、各種ランプ類、ホーン、セルモーターなどの全ての電装部品が動かない状態でした。当初はバッテリー本体やバッテリーに接続されるケーブルを疑いましたが、緩みなどの問題はありませんでした。

路側帯で車体を動かした際に「ハンドルを大きく右に切るとニュートラルランプが点灯」「ハンドルを戻すとニュートラルランプが消灯」という規則がわかり、メインスイッチとワイヤーハーネスのコネクタ部分の断線にたどり着きました。

この写真の茶色の配線がした箇所です。何とか応急処置を施して自宅にたどり着きました。

FZ750のワイヤーハーネス損傷個所
FZ750のワイヤーハーネス損傷個所

このFZ750は、1994年にFZR750(87年式 2LM)のエンジンに載せ替えました。その際にワイヤーハーネスはFZR750のものを基本としています。FZR750のワイヤーハーネス(品番 2LM-82590-00)は既に廃盤、アフターパーツもありません。

残念ながらヤフオクでもFZR750のワイヤーハーネスは見つかりませんでした。ワイヤーハーネスが入手できないのであれば、ワイヤーハーネスを作り替えることにします。

ワイヤーハーネスの作り替え準備

FZ750の車体からワイヤーハーネスを取外します。現代のバイクに比べるとシンプルな配線ですので、取外しも比較的容易です。外装パーツの取外し含めて1時間程度で取外し完了です。

以下の写真では一部配線がコルゲートチューブから出ていますが、これは写真撮影前に早まって、コルゲートチューブ内の配線を確認してしまったからです。

FZ750の車体から取り外されたワイヤーハーネス
FZ750の車体から取り外されたワイヤーハーネス

ワイヤーハーネスの作り替えは以下の方針で行います。
・配線は元の色と同等の配線と交換する。
・コネクターは入手可能なものは新品交換する。入手不能な場合は再利用する。
・コネクター内の端子は新品と交換する。

バイク量販店さんでは、デイトナ製の単色配線は売っているものの、赤/白のようなストライプ入り配線は入手できません。そんな時は、ワイヤーハーネスなどの配線部品の強い味方 配線コム さんです。配線やコネクター、端子類もかなりの範囲までそろえることができます。

配線コムから注文した電材が届きました。手書きのメッセージ付きの案内がまたいいですね。こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。

配線コムさんから電材到着
配線コムさんから電材到着

通常の配線は 0.5sq(スケア)を基本とし、電流量の多い赤、黒、茶色の幹線部分は 2.0sqを用います。110型コネクタや250型コネクタやその端子など余裕をもって準備しました。

配線コムさんは、配線、コネクタ、端子など広範囲の部材が揃います
配線コムさんは、配線、コネクタ、端子など広範囲の部材が揃います

ワイヤーハーネスの仕上げは、デンカのナシジテープ(#234W)です。薄くて綺麗に巻けること、巻いた後にベタベタが出てこないことなど、とても良いです。矢崎総業のナシジテープを長年使ってきましたが、最近は入手が容易なこちらを使うことが多いです。

ナシジテープ以外にも、コルゲートチューブや各種ハーネスチューブ、熱伸縮チューブなどの部材の準備も万端です。

次は、キーシリンダー部分のリニューアルを行います。

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