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電装系リニューアル(その4:左ハンドルスイッチ交換とハザード新設)

メンテナンス

作業日:2020/11/14
走行距離:51531.8 Mile

今回は電装系リニューアルの4回目です。YAMAHA YZF-R6の左ハンドルスイッチを流用して、FZ750にもハザードを新設します。

このFZ750は、1994年にFZR750(87年式 2LM)のエンジンに載せ替えた際、ワイヤーハーネスもFZR750(品番 2LM-82590-00)に交換してあります。この情報はあくまで参考程度にとどめてください。

今回調達した部品

今回調達した部品は以下のとおりです。

部品名称部品番号価格数量備考
スイッチ, ハンドル52C0-83969-0012,430円1ヤマハ純正部品
デイトナ LED対応ウインカーリレー 2PinSV54S2,343円1Aamazon
エーモン 整流ダイオード 1A1555358円1Aamazon
上記の価格は 2023年11月に再調査した税込価格

では、早速作業にとりかかります。

左ハンドルスイッチの加工

こちらは、ハザードスイッチをつける際の大定番 YAMAHA YZF-R6(2006年式 型式 2C01:欧州仕様)の左ハンドルスイッチ(品番 2C0-83969-00)です。このヤマハ純正のハンドルスイッチは各スイッチの位置や操作性が良いので人気があります。

YAMAHA YZF-R6 2006年式 型式 2C01の左スイッチボックス 品番 2C0-83969-00 のパッケージ
YAMAHA YZF-R6 2006年式 型式 2C01の左スイッチボックス 品番 2C0-83969-00 のパッケージ

パッケージから取り出した、左ハンドルスイッチ(品番 2C0-83969-00)です。

この左ハンドルスイッチのスイッチは、ホーンスイッチ、フラッシャースイッチ(ウィンカースイッチ)、ディマスイッチ(HI/LOl切替スイッチ)、ハザードスイッチ、背面にパッシングスイッチがついています。

コネクターはスイッチボックス近くがクラッチスイッチにつながるコネクター、ホーン取付用コネクター、メインハーネスにつながるコネクターです。

YAMAHA YZF-R6 2006年式 型式 2C01の左ハンドルスイッチ 品番 2C0-83969-00
YAMAHA YZF-R6 2006年式 型式 2C01の左ハンドルスイッチ 品番 2C0-83969-00

左ハンドルスイッチの上部のスイッチと配線を記録として撮影しておきます。

左ハンドルスイッチ(2C0-83969-00)上部
左ハンドルスイッチ(2C0-83969-00)上部

左ハンドルスイッチの下部のスイッチと配線も記録として撮影しておきます。

左ハンドルスイッチ(2C0-83969-00)下部
左ハンドルスイッチ(2C0-83969-00)下部

左ハンドルスイッチからスイッチとハーネスを取り外します。

左スイッチボックス(2C0-83969-00)のスイッチと配線
左スイッチボックス(2C0-83969-00)のスイッチと配線

取り外したスイッチとハーネスの配線図を昭和のヤマハサービスマニュアル風に清書してみました。素人が作成した資料なので相違点があるかもしれませんが、その点はご容赦ください。

この左ハンドルスイッチを流用する際のポイントは、③ディマスイッチのLO側の配線処理がない点ですが、スイッチにはLO側の端子があるので問題ありません。

左スイッチボックス(2C0-83969-00)の配線図
左スイッチボックス(2C0-83969-00)の配線図

FZ750(ハーネス自体はFZR750 87年式 2LM)に流用する際は、以下のような配線に組み替えます。FZR750には、フロントウィンカーにポジションランプの機能がありました。しかしながら、YZF-R6の⑥フラッシャースイッチにはそのような接点がないので、フロントウィンカーのポジションランプ機能は廃止にします。

左スイッチボックス(2C0-83969-00)のFZR750の配線に流用時の配線図
左スイッチボックス(2C0-83969-00)のFZR750の配線に流用時の配線図

③ディマスイッチのLO端子に、緑色の配線をはんだ付けしました。また②パッシングスイッチの配線もFZR750の配線図に従って組み替えています。

左スイッチボックス(2C0-83969-00)のディマスイッチにはLO端子がある
左スイッチボックス(2C0-83969-00)のディマスイッチにはLO端子がある

ホーンの配線なども含めて、全ての配線を組み換え完了しました。

クラッチスイッチのコネクターが、FZR750のコネクターと形状が異なります。これはクラッチマスターはYAMAHA YZF750のものを流用しているためです。

完成した左スイッチボックス
加工が済んだ左スイッチボックス

ウインカーリレーの交換

次はウィンカーリレーです。ハザード点灯時(ウィンカー4灯を点灯)させると、点滅スピードが変わってしまいます。先々のウィンカーLED化を見据えて、ウィンカーリレーを交換します。FZR750のハーネスにボルトオンで装着できる「デイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pin」を選定しました。

※FZ750(1FM/1AE)純正ハーネスの場合、こちらの‎ウインカーリレーはボルトオンで装着できませんので、ご注意ください。

左がFZR750の標準ウィンカーリレーです。右がデイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pinです。サイズは、幅 約36mm × 奥行 約15mm × 高さ 約27mmです。大きさは微妙に異なります。

左:FZR750純正ウィンカーリレー 右:デイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pin
左:FZR750純正ウィンカーリレー
右:デイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pin

FZ750のウィンカーリレー固定箇所には、デイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pinのゴムで取り付けできます。

デイトナ LED対応ウインカーリレー 2PinをFZ750に取り付け
デイトナ LED対応ウインカーリレー 2PinをFZ750に取り付け

フラッシャーパイロットランプの配線加工

最後は、メーターのフラッシャーパイロットランプの配線可能です。

ハザードを点灯したときもパイロットランプが点灯するように、ダイオードを用いて整流します。「エーモン 整流ダイオード 1A」は、2個入りなので1つ購入すればOKです。

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フラッシャパイロットランプ部分の配線は、以下のように加工します。

フラッシャーパイロットランプのハザード対応
フラッシャーパイロットランプのハザード対応

左ハンドルスイッチの取り付けと動作確認

車体に左ハンドルスイッチを組み付けて、各スイッチの動作を確認します。
①クラッチスイッチ、②パッシングスイッチ、③ディマスイッチ(ライトスイッチONの状態で確認)、④ホーンスイッチ、⑥フラッシャースイッチともに正常に動作しました。

そして、今回の目的である⑤ハザードスイッチも正常に動作しました。デイトナのデイトナ LED対応ウインカーリレーは1分間に85点滅する仕様です。点滅速度もよい感じです。

左ハンドルスイッチの交換を終えたFZ750
左ハンドルスイッチの交換を終えたFZ750

右スイッチボックスがノーマルなので、左スイッチボックスだけの交換は少し浮くかなとちょっとだけ心配していましたが、大きな違和感はありませんでした。

左ハンドルスイッチのアップ
左ハンドルスイッチのアップ

ワイヤーハーネスリニューアル、そして左ハンドルスイッチの交換を終えて、試走しました。アイドリングが安定し、エンジンの出力が上がったような体感もできました。

念願のハザードも使えるようになったので、ちょっとした停車時はハザードをつけるのも楽しく感じます。

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