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オートバイのユーザー車検 徹底ガイド

車検

250ccを越えるオートバイは、新車を購入後の初回は3年後、それ以降は2年ごとの車検(継続検査)が義務づけられています。車検はバイク屋さんに依頼するケースが多いかと思いますが、自ら検査場(運輸局・陸運支局など)に持ち込んで検査をうける「ユーザー車検」という方法もあります。

私は学生の頃から自分のバイクはユーザー車検を受けてきました。構造変更含めて何回も受けていますが、それでも抜けがないように記事にまとめます。これから車検に挑戦しようという方の参考になれば幸いです。

※この記事は2023年3月時点の情報です。

ユーザー車検のメリットとデメリット

では、ユーザー車検とメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット

1.車検費用が抑えられる
オートバイの整備を自分で行う場合に車検にかかる費用は、法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、検査登録印紙、審査証紙など)程度で済みます。

2.車検に要する時間が短い
検査場での車検は、車体に問題がなければ、書類の記載から実際の検査、新しい車検証の交付まで半日程度です。慣れれば1時間から2時間程度で終了するので、バイク屋さんなどにお願いするよりも早いです。

デメリット

1.平日日中の時間調整が必要
車検は平日日中しか行っていません。平日日中の時間調整ができる方に限られます。車検は検査場(運輸局・陸運支局など)で行います。検査場が遠方の場合は大変です。

定期点検整備

車検時期を迎えるオートバイは定期点検時期(法定点検である24ヶ月点検)です。自動車点検基準に基づき点検・整備を実施します。自分でできない項目は、バイク屋さんに依頼してください。

最近の大手オートバイ用品量販店では、分解整備記録を発行する法定点検を実施しているところもありますので、上手に活用するのもよろしいかと思います。

点検整備記録簿に点検・整備の作業内容を記録簿のチェック記号に従って記載してください。バイク屋さんで実施した項目については、そのバイク屋さんで作成してもらってください。

オートバイの整備イメージ
オートバイの整備イメージ

必要書類の準備

ユーザー車検の必要な以下の書類を準備します。
車検を受ける日程を考えながら、少し早めの準備がよいです。

・自動車検査証(車検証)
・自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)新旧2枚
・軽自動車税納税証明書
・定期点検整備記録簿

自動車検査証(車検証)

自動車検査証という名称ですが、一般的に車検証とよばれる書類です。通常はオートバイのシート下などに格納されていると思います。

自動車検査証(車検証)のイメージ
自動車検査証(車検証)のイメージ

自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)新旧2枚

継続検査の場合、次回の車検まで有効となる自動車損害賠償責任保険(2年=24ヶ月)に加入します。現時点で有効な保険証(左)と、次回の車検まで有効な保険証(右)を準備します。

自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)新旧の2枚
自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)新旧2枚のイメージ

車検が切れている場合は、次回の車検+1ヶ月まで有効となる自動車損害賠償責任保険(25ヶ月)に加入します。

軽自動車税納税証明書

平成27年4月より自動車の場合は、自動車税納税証明書(継続検査用)の提出が省略できるようになりましたが、オートバイの場合は提出が必要です。

軽自動車税は1年に1回徴収されるため、車検までに2回分納める計算になりますが、直近で発行された証明書の1枚のみです。令和5年(2023年)3月に車検を受ける場合、令和4年度の軽自動車税納税証明書(継続検査用)となります。必要なのは以下のイメージの赤枠部分のみです。

軽自動車税納税証明書のイメージ
自動車税納税証明書のイメージ

もし納税証明書を紛失した場合は、住んでいる地域の市区町村の役所で手続きを行ってください。自動車税は都道府県税、軽自動車税は市区町村税です。

定期点検整備記録簿

定期点検時を行った内容を記録する為の用紙のことです。車両購入時に付いていた定期点検整備記録簿を利用することや整備振興会などで購入することも可能ですが、Webで公開されているフォーマットを利用しても問題ありません。

自動車点検基準等の一部改正に伴い、平成19年(2007年) 4月より二輪自動車は別表第7に変更となりました。別表第5に項目追加することで使用できますが、新しいフォーマットをお勧めします。

定期点検整備記録簿のイメージ
定期点検整備記録簿のイメージ

車検後に点検整備する場合は、定期点検整備記録簿はなくても車検を受けることは可能です。その場合、車検証に「点検記録簿なし」と記載がされます。

検査場の検討と予約

ユーザー車検を受ける場合、自動車検査インターネット予約システムから予約を行います。
本日を含む14日(開庁日のみ)先までの予約が可能です。

有効期間満了日の1ヶ月前(沖縄本島を除く離島の場合は2カ月前)から満了日までの間に車検を受けて合格すると、次回の車検の有効期間満了日はこれまでの満了日の2年後の日付けになります。それよりも前に車検を受けると、車検に合格した日の2年後となります。

例)2023年3月15日が車検の有効期間満了日の場合
◎ 2023年3月1日に車検を受けて合格すると… 2025年3月15日が次の有効期間満了日
△ 2023年2月1日に車検を受けて合格すると… 2025年2月1日が次の有効期間満了日

継続審査は全国のどこの検査場でも受けることができますので、都合のよい日程が予約できない場合は予約が可能な検査場を選ぶこともできます。

自動車検査インターネット予約システム

予約が完了するとメールで予約完了のメールが届きます。そのメールに記載されている予約番号は、車検当日に作成する書類「自動車検査票1」に記載しますのでメールは保存ください。

車検当日

車検当日は、時間に余裕をもって予約をした検査場(運輸局・陸運支局など)に参りましょう。
ここからは、品川ナンバーを管轄する東京運輸支局を例に説明いたします。

関東運輸局 東京運輸支局
関東運輸局 東京運輸支局(通称 品川陸運局)

予備車検場(必要に応じて)

車検の検査項目である光軸検査はかなりシビアです。専用の機械で測定しながらでないと調整は不可能ですので、車検の前に予備車検場(テスター屋さん)で調整してもらうことも一案です。

東京運輸支局の向かいにある 株式会社早川自動車整備工場さん
東京運輸支局の向かいにある 株式会社早川自動車整備工場さん

こちらは、東京運輸支局の向かいにある 株式会社早川自動車整備工場さん です。
費用はオートバイライト調整(2灯式)は、3,500円(税込)でした。
※2023年3月時点の金額です。

光軸だけでなく、車検に関する様々なことに対して相談に乗っていただけます。
ユーザー車検の力強い味方です。

検査場内の手続きの流れ

多くの検査場には案内図がありますので、ユーザー車検の流れを確認しましょう。
東京運輸支局のユーザー車検は以下のようになります。

C棟(印紙購入)→ A棟2階❼(受付)→ 検査コース → A棟2階❻(新車検証交付)

関東運輸局東京運輸支局の案内図
ユーザー車検:C棟(印紙購入)→ A棟2階❼(受付)→ 検査コース → A棟2階❻(新車検証交付)
関東運輸局東京運輸支局の案内図
ユーザー車検:C棟(印紙購入)→ A棟2階❼(受付)→ 検査コース → A棟2階❻(新車検証交付)

印紙購入

印紙の窓口では、車検証などを見せて「自動二輪 継続審査」と申せば適切な印紙が購入できます。

私のFZ750の場合は、印紙費用は以下のとおりです。

項目単価(税込)
検査登録印紙500円
審査証紙1,300円
重量税印紙(登録後 18年以上)5,000円
合計6,800円

補足事項)
自動車重量税は、登録後の年数で以下のようになります。

登録後 12年目まで自動車重量税1,900円/年
登録後 13~17年目まで自動車重量税2,300円/年
登録後 18年以上自動車重量税2,500円/年

用紙記載

以下の3種類の用紙をもらい、以下のように記入して印紙を貼ります。
継続検査申請書(専用3号様式)

自動二輪の継続検査申請書の記入例
自動二輪の継続検査申請書の記入例

自動車検査票1(様式1)

自動二輪の自動車検査票1の記入と印紙貼り付けの例
自動二輪の自動車検査票1の記入と印紙貼り付けの例


重量税納付書(第1号様式)

自動二輪の重量税納付書の記入と印紙貼り付けの例
自動二輪の重量税納付書の記入と印紙貼り付けの例

ユーザー車検の受付

ここまでに準備した書類をバインダーなどで束ねて、窓口に提出します。
・継続検査申請書
・自動車検査票1
・重量税納付書
・自動車検査証(車検証)
・自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)新旧2枚
・軽自動車税納税証明書
・定期点検整備記録簿

東京運輸支局の場合は、A棟2階7の窓口に提出します。

東京運輸支局 A棟2階7窓口
東京運輸支局 A棟2階7窓口

書類に不備などがなければ、窓口の係員の指示に従って、車体を検査コースに持ち込みます。

検査コース

検査コースの入口でバイクを止めます。
ここからは検査場の係員の指示に従って検査を受けてください。

東京運輸支局の場合は建物に入る前に、外観確認、灯火類(ライト、ウインカー、ブレーキランプ)の確認、ホーン確認、ボルトやナットの緩み確認などを検査が行われます。
建物を入ったところで、マフラーの音量検査や排ガス検査などの検査が行われます。

東京運輸支局 自動二輪の検査コース入口
東京運輸支局 自動二輪の検査コース入口


建物内部では、テスターを用いて、前後ブレーキ、スピードメーター、光軸の試験が行われます。

持ち込むバイクのスピードメーターは前輪と後輪のどちらで計測しているか、あらかじめ確認しておくとスムーズに試験が受けられます。

テスター上では両足でバイクをおさえつつ、足のボタンを押したり離したりの操作が必要です。転倒の危険性もありますので、十分に注意してください。

東京運輸支局 自動二輪のテスター
東京運輸支局 自動二輪のテスター
※この写真は建物外から望遠で撮影しました。

すべての検査が問題なければ、自動車検査票1の検査結果通知欄の「適合」に押印されます。
これで車検は合格です。

検査後の自動車検査票1
検査後の自動車検査票1 検査結果通知欄の「適合」に押印されれば合格です。

新しい車検証と検査標章の交付

書類一式を窓口に提出します。
東京運輸支局の場合は、A棟2階6の窓口に提出します。

東京運輸支局 A棟2階6窓口
東京運輸支局 A棟2階6窓口

新しい自動車検査証(車検証)と自動車検査証記録事項、検査標章(車検シール)が交付されますので受け取ります。

新しい車検証と


2023年1月4日より、車検証が電子化(ICタグ付き)され小さくなりました。新しい車検証は、記載内容に変更がない限り繰り返し使用するものとなります。有効期限などは記載されないので「自動車検査証記録事項」を合わせて保管する必要があります。

では最後に、検査標章(車検シール)を張り替えたら、すべての作業は終了です。
検査標章の貼り方は、裏面に記載されていますので、よく読んで貼りましょう。

検査標章(車検シール)の貼り方
検査標章(車検シール)の貼り方

ユーザー車検の総費用

登録後 18年以上経過したFZ750のユーザー車検の総費用は以下のとおりです。(2023年3月時点)

利用する予備車検場や車両の登録年数によっても金額は異なりますので、あくまで参考とお考え下さい。

区分項目単価(税込)備考
自賠責保険小型二輪自動車 8,760円24ヶ月
予備車検場オートバイライト調整(2灯式)3,500円※予備車検場ごとに費用は変わります
印紙等検査登録印紙500円
印紙等審査証紙1,300円
印紙等重量税印紙5,000円登録後 18年以上 2,500円×2年 
合計19,060円

登録からの年数が経過していない新しいオートバイならばもっと費用は下がります。

登録後 12年目までの自動車重量税1,900円/年
登録後 13~17年目までの自動車重量税2,300円/年
登録後 18年以上の自動車重量税2,500円/年


最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
この記事は自分のためであるものの、他の方のお役に立てば幸いです。

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