作業日:2023/08/13
走行距離:55077.9 Mile
水温計が上がらない問題を抱えたFZ750。
その1では、サーモ ユニット(品番:11H-83591-00)を新品と交換。
その2では、水温計(品番:1AE-83590-00)をストック部品と交換。
それでも問題が解決しませんでした。
今日はワイヤーハーネスと水温計を確認してまいります。
ワイヤーハーネスの確認
サーモユニット周辺のワイヤーハーネス(配線)がとても怪しい感じがしてきました。
このFZ750は、1994年にFZR750(87年式 2LM)のエンジンに載せ替えました。その際にワイヤーハーネスはFZR750のものを基本としていますが、サーモユニット周辺はサブハーネス(品番 2GH-82509-00)は、帳尻をとるために補修していました。
サブハーネスは比較的短いので、車体から取り外して確認します。端子の表面は正直汚く、ハーネスの抵抗値をテスターで測っても抵抗がありました。サブハーネスごと新規で作成します。
配線の色は、黒、赤、青/白、緑/赤の4本ですが、手持ちの黒、赤、青、緑で代用します。
黒に丸型端子、赤と青に平型端子 250型メス、緑にギボシ端子メスを取り付けます。
対向には110型端子を取り付けます。青の端子はちょっとカシメが歪んでしまいました。
対向の110型4極Mコネクタは再利用します。デイトナの端子抜き工具を用いて古いケーブルを端子ごと取り除きます。110型の場合は上側の工具を使用します。
110型4極Mコネクタに配線を取り付けて、ハーネステープを巻いたら、サブハーネス完成です。
ハーネステープは、デンカのハーネステープを使いました。
サブハーネスを車体に取り付けます。
ラジエターの塗装がはがれて汚いのは見なかったことにしてください。
水温計の確認
水温計に表示される針の値は、サーモユニットにつながる「緑/赤」と「黒」の抵抗値です。
昨日、秋葉原で購入した可変抵抗を緑/赤(水温計の信号)と黒(グランド)に接続します。
FZ750のサービスマニュアルに従い、サーモユニットの代わりの可変抵抗で抵抗値を調整して水温計の示す位置の確認を行います。
水温計の温度 | サーモユニットの抵抗値 |
50℃ | 153.9Ω (参考値) |
80℃ | 47.5Ω ~ 56.8Ω |
100℃ | 26.2Ω ~ 29.3Ω |
120℃ | 16.1Ω(参考値) |
※FZ750サービスマニュアルの数値抜粋
50℃ :153Ω
水温50℃の時のサーモユニットの抵抗値=153Ω に調整した可変抵抗をハーネス(緑/赤,黒)に接続します。針先は少し動きましたが、最初の緑領域に入らないくらいでした。
80℃:47.5Ω ~ 56.8Ω
水温80℃の時のサーモユニットの抵抗値=47.5Ωから56.8Ωの真ん中ぐらいの抵抗値50.0Ω に調整した可変抵抗をハーネス(緑/赤,黒)に接続します。針先は最初の緑領域の中心くらいでした。
100℃:26.2Ω ~ 29.3Ω
水温100℃の時のサーモユニットの抵抗値=26.2Ωから29.3の間の抵抗値26.7Ω に調整した可変抵抗をハーネス(緑/赤,黒)に接続します。針先は2個目の緑領域の中心よりやや下でした。
想像よりも針がさしている場所が低い気がしました。
120℃:16.1Ω
水温120℃の時のサーモユニットの抵抗値=16.1Ω に調整した可変抵抗をハーネス(緑/赤,黒)に接続します。針先は赤領域の中心ぐらいでした。下の写真撮影時はやや抵抗値が大きい17.1Ωだったので、少し温度が下がった場所である赤領域と緑領域の間ぐらいになりました。
試走:第三京浜保土ヶ谷パーキング
本日(2023/8/13)の東京の気温は32℃ぐらいでした。
一般道と第三京浜を試走して、水温計がどのくらい上がるか確認しました。
世間はお盆休みですね。お昼ですがバイクは全くいませんでした。
肝心の水温はこのくらいでした。水温はだいたい100℃ぐらいのようです。
水温計は動くようになりましたが、針が指し示す値が正しいか微妙な感じがしています。
次のその5で、新品の水温計で確認してみます。