2019年5月以来、約7年ぶりに神戸海洋博物館内の企業ミュージアム「カワサキワールド」を再訪してきました。前回との変化を楽しみにしつつ、新展示や特別展も含めてじっくり見学してきましたのでレポートします。
前回(2019年5月)の訪問記はこちら → 川崎重工業株式会社の企業ミュージアム「カワサキワールド」
神戸駅からカワサキワールドへのアクセス
電車の場合、市営地下鉄海岸線「みなと元町駅」から徒歩約10分です。今回はシティーループに地下鉄三宮駅前(南行)で乗車、ポートタワー前で下車して徒歩で向かいました。
※シティーループは、神戸市内の観光スポットの循環バスです。新幹線停車駅であるJR新神戸駅からも乗車できます。1回乗車 大人300円です。
| 施設名 | カワサキワールド(神戸海洋博物館内) |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号 |
| 開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始 |
| 神戸海洋博物館の入場料* | 大人:900円 / 小・中・高:400円 |
| 公式サイト | https://www.khi.co.jp/kawasakiworld/ |

神戸海洋博物館の展示
カワサキワールドは神戸海洋博物館の1階の一部に設置されています。館内には神戸港の歴史や船舶に関する展示もあり、カワサキワールドへ向かう前にちょっと立ち寄るのもおすすめです。


カワサキワールド
川崎重工業の企業ミュージアム「カワサキワールド」は2006年5月に開設。テクノロジーを『見て』『触れて』楽しく体験をコンセプトに、120年を超えるカワサキの歴史を体感できます。

カワサキの歴史
エントランスを入るとまず目に入るのが、川崎重工業の歩みを年代順に追った歴史パネルのコーナー。1878年の「川崎築地造船所」開設から現在に至るまで、造船・鉄道・航空・オートバイと多岐にわたる事業の歴史が紹介されています。

前回の訪問でも印象に残った航空母艦「瑞鶴」(縮尺1/136)の模型も健在。改めてそのスケールに圧倒されました。

そして、2020年代のパネルも加わっていました。
2023年発売されたカワサキ初のEVモーターサイクル「Ninja e-1、Z e-1」、2024年に発売された世界初となるストロングハイブリッドモーターサイクル「Ninja 7 Hybrid、Z7 Hybrid」の説明がありました。

モーターサイクルギャラリー
カワサキワールドの中でも特に見応えがあるのがモーターサイクルギャラリーです。歴代のレーシングマシンや市販車が多数展示されており、バイク好きにはたまりません。

Z1(900 Super 4)をはじめとする歴史的名車から、MotoGPやSBK参戦マシンまで、カワサキの「走り」の歴史がここに凝縮されています。

Ninja H2Rとエンジンのカットモデル

Z1(900 Super 4)とエンジンのカットモデル

特別展示「不屈のライムグリーン」
今回の特別展示は「不屈のライムグリーン」です。カワサキのレースの歴史と、ライムグリーンのカラーリングに込められた意志・哲学が丁寧に紹介された展示でした。
歴代のレーシングマシンとともに、数々の困難を乗り越えてきたカワサキレース活動の軌跡が紹介されており、バイクファンならずとも引き込まれる展示内容でした。
ロードレース世界選手権
KR350(1982年)
コーク・バリントンとアントン・マンクという2人の天才ライダーよって、1978年から1982年の間、KR250とKR350を併せて、世界選手権5年の間に72勝、8回の年間タイトルを獲得。

KR500(1982年)
KR500は WGP 500ccクラスでコーク・バリントンが乗ったマシン。

ZX-RR(2005年)
ZX-RRは MotoGPで中野真矢が乗ったマシン。

世界耐久選手権
KR1000(1982年)
1981年から1983年の世界耐久選手権は、3年連続でカワサキがメーカータイトルを獲得。
このKR1000のスイングアームはマグネシウム製!

全日本ロードレース選手権
ZX-7RR(2001年)
1996年にデビューしたNinja ZX-7RRの活躍は当初から目覚ましく、AMAスーパーバイク選手権では、1996年、1997年とダグ・チャンドラーがタイトルを連覇。2000年には、全日本ロードレース選手権においてもタイトルを獲得。

全日本モトクロス選手権
カワサキはモーターサイクル事業開始の初期から、屋内をはじめアメリカ、そして世界各地でモトクロスレースを通してマシン開発を続けてきた。1972年にKX250が登場すると国内外でチャンピオン獲得した。
KX250(1995年)
ステファン・エバーツが駆るKX250は18ヒート中15回の表彰台を獲得し、カワサキに初めてのモトクロス世界選手権タイトルをもたらした。

特別展示以外のライムグリーン
特別展以外の常設展示のライムグリーンも素晴らしかったです。

KZ1000S(1982年)
AMAスーパーバイク選手権を見据えて開発されたKZ1000Jベースの市販レーサー。

大口径のKERKERメガホンは良いですな。

新展示:未来のモビリティ
今回の訪問で最も「新しい」と感じたのがCORLEO(コルレオ)の展示です。川崎重工業が発表した水素エンジン搭載の四脚ロボット。バイク然としたカワサキのイメージとは一線を画す、近未来的なプロダクトです。
脚を持つ乗り物というコンセプトは、未舗装地や段差のある地形でも走破できる次世代モビリティを目指したもの。前回の訪問では見られなかった展示で、カワサキの未来への挑戦を感じました。

足元の物体が気になって近寄ってみると、ミャクミャクでした。CORLEOは、大阪・関西万博2025 「未来の都市パビリオン」で展示されていましたので、そのご縁ですね。

未来の公共交通システム「ALICE SYSTEM」のキャビン(ALICE Cabin)にも、ちょこんとミャクミャクがいらっしゃいました。

新幹線0系
陸のゾーンに展示されている0系新幹線の先頭車両は前回同様存在感抜群。川崎重工業は鉄道車両メーカーとしても多くの実績を持っており、この0系はその象徴的な展示です。

0系新幹線の運転席に座ることもできます。

ヘリコプター「美濃」(バートル KV-107II型)
空のゾーンにはKV-107II型のヘリコプター「美濃」が展示されています。実物大の機体は迫力満点で、ローターまで含めると天井いっぱいに広がります。
コックピットや機体構造も間近で見ることができ、航空機メーカーとしての川崎の技術力の高さを実感できます。

お土産コーナー(KOBE MARITIME MUSEUM SHOP)
出口近くにはお土産コーナーがあります。カワサキのロゴ入りグッズやバイク・新幹線などモチーフにしたオリジナルグッズが並んでいます。
バイク好きへのプレゼントにも喜ばれそうなアイテムが揃っていました。

神戸ポートタワー
カワサキワールドの見学後、近くにある神戸ポートタワーにも立ち寄りました。赤いパイプ状の外観が特徴的なタワーで、神戸港のシンボル的存在です。

展望デッキからは神戸港や六甲山系、晴れた日には淡路島や明石海峡大橋まで見渡せる絶景が広がります。カワサキワールドとセットで訪れることで、神戸港エリアをたっぷり楽しむことができます。

まとめ
約7年ぶりに再訪したカワサキワールド。特別展「不屈のライムグリーン」やCORLEOという新展示など、前回との変化も多く、十分に再訪する価値がありました。一方で、0系新幹線やNinja H2R、Z1といった「定番展示」は変わらぬ存在感を放っており、初めての方にも何度訪れた方にも楽しめる施設だと改めて感じました。
神戸を訪れる機会があれば、ぜひポートタワーとあわせて足を運んでみてください。
前回(2019年5月)の訪問記はこちらです。




