私はオーディオレスのジムニーノマドを購入したので、まずディスプレイオーディオ(Pioneer carrozzeria DMH-SF700)を取り付けました。
👉 ディスプレイオーディオの取り付けは ジムニーノマド(JC74W)にディスプレイオーディオ Pioneer DMH-SF700を取り付け をご覧ください。
ところが、しばらく乗るうちに純正スピーカーの音にどうしても満足できなくなりました。ヘッドユニットを入れ替えても、鳴らす側が純正スピーカー(13cm)のままでは限界があります。
そこで、パイオニアのスピーカーとトゥイーターのセット(Pioneer carrozzeria TS-C1640S)をフロントに取り付け、あわせてデッドニングも実施しました。
この記事では、「結局どのスピーカーを買えばいいのか」を、私が実際に検討・試聴して絞り込んだ過程ごとまとめます。
この記事のスタンス(正直に書きます)
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| ◎ 装着済み | 自分のノマドに取り付けて鳴らしたもの |
| ○ 試聴済み | カー用品店の試聴コーナーで聞き比べたもの |
| △ 検討のみ | カタログ・適合表で候補に挙げたが、音は聴いていないもの |
聴いていないものを「音がいい」とは書きません。ここは正直にいきます。
- 1. 【最重要】ノマドは「16cm」が最適解|無加工で付く上限サイズ
- 2. スピーカー選びの3つの軸
- 3. おすすめスピーカー7選(+番外)
- ◎【本命・装着済み】Pioneer carrozzeria TS-C1640S(16cm セパレート2ウェイ)
- ○【コアキシャル版】Pioneer carrozzeria TS-C1640(16cm コアキシャル2ウェイ)
- ○【定番セパレート】Pioneer carrozzeria TS-F1640S-2(16cm セパレート2ウェイ)
- ○【いちばん手軽】Pioneer carrozzeria TS-F1640-2(16cm コアキシャル2ウェイ)
- △【KENWOOD】16cmクラス(KFC-RS165)
- △【プロショップ系】Clarion SH1624S
- △【最上位・専門店施工】ソニックデザイン TBF-77Ji
- 【番外・非推奨】ALPINE Xプレミアムサウンドパッケージ(AS-X-171S-S64JIB/17cm)
- 【番外・非推奨】ALPINE メティオサウンド MS-165-JI-64(ルーフスピーカー+ドアウーファー)
- 4. 予算別のまとめ
- 5. リア・サブウーファーはどうする?
- まとめ
1. 【最重要】ノマドは「16cm」が最適解|無加工で付く上限サイズ
先に結論を書きます。ジムニーノマドのスピーカーは、16cmがいちばん適切です。
理由はシンプルで、**16cmが「車体を加工せずに付けられる上限のサイズ」**だからです。ここが、この記事のいちばん大事な話です。
サイズごとに整理すると、こうなります。
- 13cm(純正):無加工だが、口径が小さく音の実力が足りない。ここから上げたい
- 16cm(本命):専用キットで無加工のまま装着できる上限。純正から確実にグレードアップでき、あとで純正にも戻せる。ここが最適
- 17cm(無加工では不可):ジムニー系では車体側の加工をしないと入りません。加工前提の専用品はありますが、元に戻せなくなります(後述の番外で扱います)
つまり、「純正より確実に良くしたい」「でも車体は加工したくない・いつか戻せるようにしておきたい」という条件を両立できるのが、ちょうど16cmなのです。大きければ良いわけではなく、無加工で付く上限までが、私の考えるノマドの正解です。

この記事の方針:車体側は「無加工」でいきます
本記事で紹介するのは、車体側を加工せずに取り付けられる16cm製品に絞っています。ピラーへの穴あけやドアの鉄板を切るような施工は扱いません。あとで純正に戻せることが大切と考えております。
「もっと大きい17cmのほうが良いのでは?」と思うかもしれませんが、ジムニー系で17cmを付けるには車体加工が必要になります。無加工で完結する16cmが、手軽さ・音質・戻せることのバランスでいちばん現実的です。
Pioneer carrozzeria UD-K124(スピーカー取付キット)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 4,400円(税込) |
| 適合 | ジムニー/ジムニーシエラ(JB64/JB74)、ジムニーノマド(JC74) |
| 対応サイズ | 16cmカスタムフィットスピーカー用 |
| 付属 | 遮音パッキン同梱 |
このキットの肝は偏心取付機構です。16cmを付けるときに取り付け中心を少しずらすことで、ドア内部やドアトリムに干渉させずに収める仕組みになっています。パイオニアが特許を出願している独自機構で、他社の汎用バッフルとはここが決定的に違います。このキットがあれば16cmが無加工で付きます。

Pioneer carrozzeria UD-K301(トゥイーター取付キット)
セパレートタイプを選ぶなら、あわせて必要になります。ドアミラー内側の内装にトゥイーターを埋め込む専用キットで、純正部品のように違和感なく収まります。
私はALPINE製のトゥイーター取付キット(AS-KTX-S64JIB:ピラーカーバーの穴あけ加工必要)も比較しましたが、収まりの自然さではUD-K301のほうが上でした。
2. スピーカー選びの3つの軸
軸1:コアキシャルがよいか、セパレートがよいか
| コアキシャル(同軸2ウェイ) | セパレート(2ウェイ) | |
|---|---|---|
| 構成 | ウーファーにトゥイーター一体 | ウーファー+トゥイーターが別体 |
| 追加キット | 不要 | UD-K301が必要 |
| 取付難易度 | やさしい | 配線が1本増える/内装をもう一段バラす |
| 音の定位 | 足元から鳴る感じが残る | 音像が前に、耳の高さに立つ |
| 費用 | 安い | +5,000〜10,000円程度 |
足元から音が鳴る違和感を消したいならセパレート一択です。私はここを重視してセパレートにしました。逆に「純正よりまともに鳴ればいい」ならコアキシャルで十分です。
軸2:ヘッドユニット側の出力を過信しない
私のノマドはPioneer carrozzeria DMH-SF700(ディスプレイオーディオ)を入れています。内蔵アンプの出力はそれなりですが、無限ではありません。
能率の低い高級スピーカーを入れても、内蔵アンプのままでは実力を出し切れないことがあります。外部アンプなしなら、ミドルクラスで十分に効果が出ます。ここは背伸びしても報われにくい部分です。
軸3:デッドニングとセットで考える
これは強調しておきます。
スピーカーだけ替えても、期待の半分しか変わりません。
ジムニー系のドアは鉄板が薄く、スピーカー裏の空間もスカスカです。私は先にデッドニングを施工しましたが、純正スピーカーのままでもデッドニングだけで音が改善しました。逆に言えば、デッドニングをしないままスピーカーだけ交換するのは、いちばんもったいないパターンかもしれません。
予算配分としては、「上位スピーカー」より「中位スピーカー+デッドニング」をおすすめします。
3. おすすめスピーカー7選(+番外)
以下、無加工で付く7製品をおすすめとして挙げ、最後に車体側の加工が前提となるALPINEの車種専用品を番外として2つ、注意喚起のために取り上げます。
◎【本命・装着済み】Pioneer carrozzeria TS-C1640S(16cm セパレート2ウェイ)
私が実際にノマドに取り付けたのがこれです。
当初はコスパのよいTS-Fシリーズを本命に考えていました。ところがカー用品店の試聴コーナーで聞き比べたら、Cシリーズに軍配が上がりました。Fシリーズも価格を考えれば十分に良いのですが、中域の質感と音の立ち上がりで差を感じ、最終的にCシリーズにしました。
- 高解像度。上位モデル譲りのユニット構成
- UD-K124+UD-K301との組み合わせで無加工装着
- ディスプレイオーディオ直結でも十分に鳴る
- ノマドの純正からの交換なら、体感で別物
こういう人に:予算を音に集中させたい人。取り付けまでDIYでやる人。
👉 取り付けの実際は フロントスピーカー交換&デッドニング記事 に写真付きで書いています。
○【コアキシャル版】Pioneer carrozzeria TS-C1640(16cm コアキシャル2ウェイ)
上のTS-C1640Sから、トゥイーターを一体化したモデルです。
- UD-K301が不要になるぶん、総額が下がる
- 取り付けもドア片側で完結するので楽
- 音質のグレードはCシリーズのまま
こういう人に:Cシリーズの音は欲しいが、トゥイーターの配線引き回しまではやりたくない人。
○【定番セパレート】Pioneer carrozzeria TS-F1640S-2(16cm セパレート2ウェイ)
いちばん売れている定番モデル。試聴で比較して、私は最終的にCシリーズを選びましたが、価格差を考えれば十分に納得できる音でした。
- ハイレゾ対応
- セパレートなのでUD-K301が必要
- コストパフォーマンスは全ラインナップ中でも屈指
こういう人に:総額を抑えつつ、音像は前に持ってきたい人。最初の1セットとして。
○【いちばん手軽】Pioneer carrozzeria TS-F1640-2(16cm コアキシャル2ウェイ)
「とりあえず純正から脱出したい」ならこれ。UD-K124と合わせても、総額は最小クラスに収まります。
- トゥイーター設置が不要
- 取り付けはドア内張りを外すだけ
- 純正13cmからの交換なら、変化ははっきり分かる
こういう人に:予算最優先。まずデッドニングに金をかけて、スピーカーは価格重視という人にも合理的です。
△【KENWOOD】16cmクラス(KFC-RS165)
ヘッドユニットがKENWOODの人は当然この選択肢になります。
ただし正直に書くと、専用設計のキット(UD-K124/UD-K301)がPioneer製である以上、Pioneerスピーカーとの組み合わせがいちばん素直です。実際「ナビがKENWOODなのでKENWOODで揃えたかったが、専用キットに惹かれてPioneerにした」という声も見かけます。
こういう人に:どうしてもブランドを揃えたい人。ただし装着可否は要確認。
△【プロショップ系】Clarion SH1624S
Clarion SH1624Sは、クラリオンのオーストラリア専売モデルである16cm 2ウェイスピーカーシステムです。カーオーディオ専門店がジムニー/シエラ/ノマド向けに台座から作り込んで施工する、というグレードの製品です。
DIY前提の本ブログの守備範囲からは外れますが、「純正の音が酷すぎる」と納車直後に駆け込む人向けの最短ルートとして存在は知っておいて損はありません。
△【最上位・専門店施工】ソニックデザイン TBF-77Ji
専門店でノマドへの施工例が出ている、いわば上限側の答えです。サブウーファーやDSPまで含めた総合施工とセットになります。
予算は一気に跳ね上がりますが、「音にはいくらでも出す」という人の到達点として、ここまでの幅があることを示しておきます。
【番外・非推奨】ALPINE Xプレミアムサウンドパッケージ(AS-X-171S-S64JIB/17cm)
ここからは、あえておすすめしない車種専用品を2つ挙げておきます。まず1つめ。
ALPINEからジムニー/ジムニーシエラ専用として、17cmセパレート2ウェイの「Xプレミアムサウンドパッケージ ブラック」が出ています。スピーカー本体・専用ネットワーク・ツイーター取付キット・17cm用バッフルまで揃い、ハイレゾ対応。カーボンファイバー振動板やネオジムマグネットを使った、明らかに上位クラスの内容です。(ジムニーノマドへの対応は念のためメーカーに確認ください)
それでも私はおすすめしません。 理由は音ではなく、取り付けに車体側の加工が必要だからです。ALPINE公式の注意書きには、はっきりこう書かれています。
- 取り付け時に純正ピラーカーバーの穴あけ加工が必要
- 取り付けの際に、ドアトリム(鉄板含む)の切り取り作業が発生
これは、この記事の方針――「無加工で付く」「あとで純正に戻せる」――と真っ向からぶつかります。一度ピラーに穴をあけ、鉄板を切ってしまうと、元には戻せません。下取りやリセールを考える人、いつか手放すかもしれない人には、私はすすめられません。
【番外・非推奨】ALPINE メティオサウンド MS-165-JI-64(ルーフスピーカー+ドアウーファー)
2つめ。これは私自身、正直かなり興味がありました。
メティオサウンドは、ジムニーノマド(JC74)/シエラ(JB74)/ジムニー(JB64)専用の、ちょっと変わったシステムです。5cmのルーフスピーカーを天井に、16.5cmのドアウーファーをドアに配置する「市販初のルーフスピーカー&ドアウーファー」というレイアウトで、天井から音が降ってくる独特の鳴り方をします。日刊自動車新聞「用品大賞2025」で準グランプリを受賞していて、専用ネットワークや取付けキット一式が付いた車種専用品です。標準小売価格は74,800円(税込)。
天井から音が降ってくるという発想が面白く、体感できる店舗の案内もあって、一度は本気で検討しました。
それでも見送りました。 これも理由は同じで、天井への取り付けなど車体側の加工が必要になるからです。ルーフスピーカーという性格上、内装をそれなりに手を入れることになり、「あとで純正に戻せる」という私の線引きからは外れてしまいます。
ALPINEの車種専用品について、私の結論
XプレミアムもメティオサウンドもALPINEの車種専用品で、専用設計だけあって完成度は高く、興味を惹かれる製品です。ただ、いずれも車体側の加工が前提になります。
なので、こうしたALPINE製品を選ぶなら、加工まで含めて、施工に慣れたショップに一式で依頼するのがよいと思います。DIYで天井や鉄板に手を入れるのは、私の守備範囲を超えます。本記事では「こういう選択肢もある」という紹介にとどめ、おすすめ7選にはカウントしていません。この点だけ、正直にお伝えしておきます。
4. 予算別のまとめ
| 予算感 | 構成 | ひとこと |
|---|---|---|
| 最小 | UD-K124 + TS-F1640-2 | まず純正から脱出する |
| おすすめ | UD-K124 + TS-F1640S-2 + UD-K301 + デッドニング | 費用対効果の最適点 |
| 私の構成 | UD-K124 + TS-C1640S + UD-K301 + デッドニング | 音に予算を寄せた構成 |
| 上限 | 専門店施工(ソニックデザイン等) | DIYの範囲外 |
※価格は変動するため、購入前に各ショップでご確認ください。
繰り返しになりますが、デッドニングは削らないでください。 ここを削ると、スピーカーのグレードを上げた分が相殺されます。大事なことなので二度書きました。
5. リア・サブウーファーはどうする?
ノマドは5ドアなので、フロントドアに加えてリアドアにもスピーカーが付いています。
私は現時点でフロントのみ交換し、リアは純正のままです。理由は単純で、前席で聴くぶんにはフロントとデッドニングで十分に満足できたからです。
リアスピーカーの交換とサブウーファーの追加は、実際にやってから改めて記事にします。
まとめ
- 16cmがノマドの最適解。車体を加工せず付けられる上限サイズで、純正13cmから確実にグレードアップできる
- 16cm化にはUD-K124(無加工で付く専用キット)を使う
- 無加工では17cmは付きません(17cm対応のALPINE専用パッケージは車体加工が前提。本記事では非推奨)
- セパレートにするならUD-K301も必要
- デッドニングとセットで考える。スピーカー単体では半分しか変わらない
- 私の結論はPioneer TS-C1640S。試聴でFシリーズと比較したうえで選びました
取り付けの実際の手順、内張りの外し方、デッドニングの施工内容は実践記事にまとめてあります。
そもそもオーディオレスから始めた方は、ディスプレイオーディオの取り付けから読むと流れがつかめます。















