作業日:2025年9月29日
Bluetoothを用いてスマホで見えるバッテリーモニターである、キジマ バッテリーチェッカー「Batt Check」を5年ほど利用してきました。
「Batt Check」は走行時の電圧変化を把握できる点やシートカバーをかぶせている状態でも電圧が把握できる点などは、バイクに取付ける従来の電圧計よりも圧倒的に便利です。
しかしながら、「Batt Check」のスマホアプリは、以前のスマホ(Android10)では問題なく動作していましたが、現在のスマホ(Android14)では頻繁に強制終了する点が不満でした。最新版のバージョン1.4.3にアップデートしても症状は変わらずです。
そこで、新たなるスマホで見える電圧計を検討しました。
ANCEL BM200
Bluetoothを用いてスマホで見える電圧計はあまり種類が多くなさそうです。Amazonで見つけたのは、ANCEL BM200とANCEL BM300 Proという製品ぐらいです。
ANCEL BM200のAndroid版のアプリは最近もバージョンアップされてAndroid 15に対応。そして日本語説明書付きの製品をAmazonで購入しました。
以下のリンクは、Amazonで販売されているANCEL BM200ですが、技適マークが無い可能性があります。
| メーカー名 | ANCEL Technology Co.,Ltd. |
| 公式URL | https://www.anceltech.com/product/detail?id=bm20000170926230220 |
| 品名 | BM200 |
| サイズ | 幅 41 x 奥行 55 x 高さ 12.5(単位:mm) |
| 重量 | 約28g(本サイト調べ) |
| 対応OS | iOS / Android *1 |
ANCEL BM200の詳細
こちらがAmazonから届いたANCEL BM200です。パッケージには、BM2000本体、両面テープ、英語版と日本語版マニュアルが入っていました。

付属のマニュアルによると、ANCEL BM200はBluetooth 4.2を採用しています。しかし、BM200本体には「技適マーク」が確認できません。
日本国内でBluetooth機器を使用する場合、技術基準適合証明(技適)の取得が義務付けられています。さらに、技適を取得している場合は、以下の技適マークを表示する必要があります。(スマートフォンのように、本体画面で確認できる機器もあります)

ANCEL BM200の正面側には、FCCマークやCEマークはあれど、技適マークはありませんね。

ANCEL BM200の裏面も技適マークはありません。

こちらがANCEL BM200の日本語マニュアルには技適に関する記載はありません。
日本語マニュアル付で販売されていましたので、日本国内で正しく使用できる「技適マーク付き」の商品と思っていましたので、かなりがっかりしました。


キジマ製バッテリーチェッカー「Batt Check」の場合、本体には「技適マーク」があります。
そして、技術基準適合証明等を受けた機器の検索サイトで技術基準適合証明番号([R]005-102090)を検索すると「株式会社キジマ」が申請していることが確認できます。

Amazonへの技適に関する問合せ
技適マークのないBluetooth機器は、日本国内で使用することができません。そこで、購入元であるAmazonに対して「この製品は技適を取得しているのか」を問い合わせました。
しかし、一ヶ月以上経っても返信はありません。そして、私が購入したANCEL BM200の商品ページは、いつの間にかAmazonからひっそりと削除されていました。
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
返品する選択もありましたが、この製品を使ってみたいという気持ちもありましたので、今回は「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を使用して、合法的にANCEL BM200の検証を行ってみようと思います。
この手続きは、マイナンバーカードがあれば、自宅で即日できます。
次回は、「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」にチェレンジしたいと思います。


