作業日:2026年9月22日
走行距離:12,417km
2025年7月21日、ジムニーノマド(JC74W)のフロントスピーカーをカロッツェリアTS-C1640Sに交換しました。
フロントスピーカーをPioneer carrozzeria TS-C1640S(16cm セパレート2ウェイ)に交換したところ、音質はまさに雲泥の差でした。
それから約1年が経った頃、ふと「後ろからの音が物足りない(聞こえていない)」ことに気が付きました。
そこで今回は、リアスピーカーも同シリーズのTS-C1640へ交換することに。フロントと同様、スピーカー交換と同時にデッドニングも施工しました。
交換してみると、後ろから音が聞こえるようになった、という変化ではありませんでした。むしろ前から聞こえる音に厚みが出て、前後の音のバランスが良くなりました。運転席でも違いははっきりわかりますし、後部座席に座る人には恩恵がさらに大きいです。予算があるなら、リアスピーカー交換は絶対にやった方がよいです。
この記事でわかること(作業手順の概要)
ジムニーノマドのリアドアスピーカーを、DIYでTS-C1640に交換した手順をまとめます。取付キットを使うので、車体側は無加工で、元に戻すこともできます。
作業の流れは次のとおりです。
- スピーカーとブラケットの準備
- リアドアの内張りを外す
- 防水ビニールとブチルゴムを剥がす
- 純正リアスピーカーを外す
- アウターパネルのデッドニング
- ブラケットと変換ハーネスの取付け
- TS-C1640の取付け
- インナーパネルのデッドニング
- 反対側(左側リアドア)も同じ作業
- 内張り裏のデッドニングと組み付け
作業時間は左右合計で約3時間です。この日は気温が33℃もあったので、途中で休憩をたくさん取りながら作業しました。
交換に使ったスピーカーと取付けキット
Pioneer carrozzeria TS-C1640
フロントに付けたTS-C1640Sと同じ、TS-Cシリーズのスピーカーです。フロントのTS-C1640Sはトゥイーターが別体のセパレートタイプですが、リア用のTS-C1640はトゥイーターがウーファーの中心に付いたコアキシャル(同軸)タイプです。
最大入力:160W、定格入力:40W、インピーダンス:4Ω
UD-K128(リアドア用取付キット)
ジムニーノマドのリアドアにスピーカーを取り付けるためのブラケットと、変換ハーネスのセットです。説明書には FOR JIMNY NOMADE とありジムニーノマドに対応しています。車体は無加工で取り付けることができます。
オーディオテクニカ ドアチューニングキット(AT-AQ405)
フロントのデッドニングでも使ったオーディオテクニカ製のキットです。制振材のアルミシートや吸音材などがセットになっています。
デッドニングの方針
基本的な考え方は、フロントのときと同じです。
- スピーカー背面の吸音材(スポンジ)は貼らない:雨で水を吸うと乾きにくく、ドア内部の錆やカビの原因になるため。
- ドア内部の吸音材は貼らない:中途半端に貼ると音がぼやける。音の区別がつかないなら貼らない。
- 制振材は安物を避ける:夏の炎天下や冬の低温でも問題ない品質を選ぶ。オーディオテクニカの青シリーズぐらいが目安。
準備した工具
内張り剥がし(内装はがし)、プラスドライバー、ラジオペンチ、ハサミ、タイラップを準備するとスムーズです。
ブチルゴム剥がしには布ガムテープが一番便利でした。
制振材を貼り付ける場所の清掃やブチルゴムを剥がした後の清掃には、シリコンリムーバーがあるとよいです。
ジムニーノマドのリアスピーカー交換手順
ここからが実際のリアスピーカー交換の手順です。パーツはPioneer carrozzeria TS-C1640、取付けキットUD-K128、audio-technica AT-AQ405が揃った状態からスタートします。

手順1:スピーカーとブラケットの準備
リアスピーカー取付けキット(UD-K128)のブラケット裏面に防振クッションを貼り付けます。

TS-C1640に付属するスピーカーの裏面に防振クッションを貼り付けます。

手順2:右側リアドアの内張り剥がし
内張りを剥がします。スクリュー3か所をプラスドライバーで外します。

ジムニーノマドのリアドアの内張はクリップ8か所で固定されています。そして上側(窓ガラス側)はドアに引っかけてあります。後方下部の隙間に内装はがしを差し込み、クリップを取り外します。
写真よりももっと下側に内装はがしを入れたほうが楽です。

内張りを浮かせたら、パワーウィンドウスイッチの白いコネクターを外します。
コネクターの中心部を押すと写真下側に外れます。

ジムニーノマドの右側リアドアの内張を無事に取り外すことができました。

ジムニーノマドの右側リアドアの内張のクリップ位置は以下の8か所です。
取り外す際の参考になれば幸いです。

手順3:防水ビニールとブチルゴム剥がし
内張りビニールを剥がすと、黒くてネバネバするブチルゴムが残ります。これは布粘着テープの粘着面をペタペタと貼り付けて剥がすのが最良の方法です。

ブチルが少し残っているところは、シリコンリムーバーを布につけて拭き取ります。

防水ビニールは綺麗に取ることができました。ドア1枚の作業時間は10〜15分ほどでした。

手順4:純正リアスピーカーの取り外し
ビス3本を外して純正スピーカーを取り外し、その後、樹脂ナット(青色)3か所も外します。

樹脂ナットはちょっと固かったので、ラジオペンチで挟んで外しました。

手順5:デッドニング(アウターパネル)
右側リアドアのアウターパネルにオーディオテクニカのドアチューニングキット(AT-AQ405)の制振材(オーディオテクニカの名称はバイブレーションコントローラー)を貼り付けていきます。
貼り付ける場所はシリコンリムーバーで清掃しておくとシッカリ貼り付けることができます。

丸型の制振材(バイブレーションコントローラー:アウターパネル用)はドアノブ付近に1枚、スピーカー裏面に1枚の合計2枚を貼りました。
ジムニーノマドのリアドアはあまり広くないので、制振材(バイブレーションコントローラー:インパクトビーム用)を2枚横向きに貼りました。
リアドア下段のインパクトビーム部分に制振材(バイブレーションコントローラー:インパクトビーム用)を2枚貼りました。
フロント同様に、スピーカー裏には吸音材(アブソーブウェーブ)は貼り付けませんでした。
手順6:ブラケットと変換ハーネスの取付け
UD-K128に付属のスピードナットをドアに3か所取り付けます。

UD-K128のブラケットを取り付けます。ブラケットは取り付け方向が決まってます。「UPマーク」が上になるように取付けます。

TS-C1640のネットワークと変換コネクターを接続します。

ジムニーノマドのリアスピーカーコネクタ(上)に接続コネクター(中)を取り付けて、変換コネクター(下)を接続します。ドア内でカタカタいわないようにスポンジを巻いておきます。

TS-C1640のネットワークとスポンジで巻いたコネクターを既存のハーネスにタイラップで固定します。ネットワークは、水の流れを意識して上部が上を向くようにしました。

TS-C1640のマニュアルに記載されているように、ネットワークは防水仕様ではありません。水のかからない場所に設置してください。

手順7:TS-C1640の取付け
TS-C1640とネットワークのスピーカー出力コードを接続します。TS-C1640の端子はそれぞれ幅が異なり、左から2.8mm, 6.4mm, 5.2mmです。接続箇所を十分に確認してから接続します。

φ4mm×16mmのビス3本でTS-C1640をブラケットに取り付けます。

手順8:デッドニング(インナーパネル)
サービスホールには切り抜いた制振材(バイブレーションコントローラー:インナーパネル用)を貼り付けます。
併せて、スピーカーの周りに防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:スピーカー用)、ドアクリップ部分の防音材(クリップダンパー:ドアトリムクリップ用)、インナーパネル接触部分の防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:インナーパネル用)も貼り付けます。

これで右側は完了です。休憩を挟んで、左側に取りかかります。
手順9:左側リアドアの作業
左リアドアの作業に取り掛かります。

左側も手順は同じです。内張りを外して、パワーウィンドウスイッチのカプラーを外します。


防水ビニールとブチルゴムを剥がします。


ビス3本と樹脂ナット(青色)を外して、純正スピーカーを外します。


アウターパネルとスピーカー背面に制振材を貼ります。


ジムニーノマドの左側のリアドアにUD-K128のブラケットを付けて、変換ハーネスをつなぎます。


TS-C1640を取り付けます。


左リアドアのインナーパネルのデッドニングはこれで完了です。

手順10:内張り裏のデッドニングと組み付け
最後に、余った制振材を内張りの裏に貼りました。リアのドアは小さく、キットの制振材がたくさん余ったためです。

パワーウィンドウスイッチのカプラーをつないで内張りをはめ込み、スクリューを締めて完成です。


まとめ:リアスピーカー交換とデッドニングの感想
フロントスピーカーを交換したときは、純正との違いがはっきりわかりました。それから約1年、後ろから音が聞こえていないことに気付いたのが、今回の交換のきっかけです。
前後の音のバランスが良くなった
リアスピーカーを交換したら、後ろから音が聞こえるようになるのだろう、と思っていました。ところが実際に感じた変化は少し違いました。後ろから音が聞こえるようになったというより、前から聞こえる音に厚みが出たのです。
ジムニーノマドは5ドアなので、前席と後席にそれぞれスピーカーがあります。リアを交換したことで前後の音のバランスが良くなり、音量や中高音の伸びも改善されました。
リアスピーカーを取り付けたあとは、ディスプレーオーディオ側で前後のスピーカーの設定を行いました。
運転席でも変化はわかる
リアスピーカーの交換は、運転席からだと劇的な音質の変化は感じにくいといわれますが、明らかに改善しました。
私は音響の専門家ではないので、スピーカー交換とデッドニングのどちらがどれだけ効いたのかはわかりません。ただ、前側からの音に厚みが出たことは素人の耳でも感じられました。
後部座席の人には恩恵が大きい
そして、何より恩恵が大きいのは後部座席に座る人です。耳のすぐ近くで鳴るのがリアスピーカーなので、交換の効果がそのまま伝わります。家族や友人を後ろに乗せることが多いなら、なおさらおすすめです。
リアスピーカー交換はやった方がよい
フロントスピーカーを交換済みで、リアは純正のままという方。予算があるなら、リアスピーカー交換は絶対にやった方がよいです。
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