作業日:2020/11/14
走行距離:51531.8 Mile
今回は電装系リニューアルの4回目です。YAMAHA YZF-R6の左ハンドルスイッチを流用して、FZ750にもハザードを新設します。
今回調達した部品
今回調達した部品は以下のとおりです。
部品名称 | 部品番号 | 価格 | 数量 | 備考 |
スイッチ, ハンドル5 | 2C0-83969-00 | 12,430円 | 1 | ヤマハ純正部品 |
デイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pin | SV54S | 2,343円 | 1 | Aamazon |
エーモン 整流ダイオード 1A | 1555 | 358円 | 1 | Aamazon |
では、早速作業にとりかかります。
左ハンドルスイッチの加工
こちらは、ハザードスイッチをつける際の大定番 YAMAHA YZF-R6(2006年式 型式 2C01:欧州仕様)の左ハンドルスイッチ(品番 2C0-83969-00)です。このヤマハ純正のハンドルスイッチは各スイッチの位置や操作性が良いので人気があります。
パッケージから取り出した、左ハンドルスイッチ(品番 2C0-83969-00)です。
この左ハンドルスイッチのスイッチは、ホーンスイッチ、フラッシャースイッチ(ウィンカースイッチ)、ディマスイッチ(HI/LOl切替スイッチ)、ハザードスイッチ、背面にパッシングスイッチがついています。
コネクターはスイッチボックス近くがクラッチスイッチにつながるコネクター、ホーン取付用コネクター、メインハーネスにつながるコネクターです。
左ハンドルスイッチの上部のスイッチと配線を記録として撮影しておきます。
左ハンドルスイッチの下部のスイッチと配線も記録として撮影しておきます。
左ハンドルスイッチからスイッチとハーネスを取り外します。
取り外したスイッチとハーネスの配線図を昭和のヤマハサービスマニュアル風に清書してみました。素人が作成した資料なので相違点があるかもしれませんが、その点はご容赦ください。
この左ハンドルスイッチを流用する際のポイントは、③ディマスイッチのLO側の配線処理がない点ですが、スイッチにはLO側の端子があるので問題ありません。
FZ750(ハーネス自体はFZR750 87年式 2LM)に流用する際は、以下のような配線に組み替えます。FZR750には、フロントウィンカーにポジションランプの機能がありました。しかしながら、YZF-R6の⑥フラッシャースイッチにはそのような接点がないので、フロントウィンカーのポジションランプ機能は廃止にします。
③ディマスイッチのLO端子に、緑色の配線をはんだ付けしました。また②パッシングスイッチの配線もFZR750の配線図に従って組み替えています。
ホーンの配線なども含めて、全ての配線を組み換え完了しました。
クラッチスイッチのコネクターが、FZR750のコネクターと形状が異なります。これはクラッチマスターはYAMAHA YZF750のものを流用しているためです。
ウインカーリレーの交換
次はウィンカーリレーです。ハザード点灯時(ウィンカー4灯を点灯)させると、点滅スピードが変わってしまいます。先々のウィンカーLED化を見据えて、ウィンカーリレーを交換します。FZR750のハーネスにボルトオンで装着できる「デイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pin」を選定しました。
※FZ750(1FM/1AE)純正ハーネスの場合、こちらのウインカーリレーはボルトオンで装着できませんので、ご注意ください。
左がFZR750の標準ウィンカーリレーです。右がデイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pinです。サイズは、幅 約36mm × 奥行 約15mm × 高さ 約27mmです。大きさは微妙に異なります。
FZ750のウィンカーリレー固定箇所には、デイトナ LED対応ウインカーリレー 2Pinのゴムで取り付けできます。
フラッシャーパイロットランプの配線加工
最後は、メーターのフラッシャーパイロットランプの配線可能です。
ハザードを点灯したときもパイロットランプが点灯するように、ダイオードを用いて整流します。「エーモン 整流ダイオード 1A」は、2個入りなので1つ購入すればOKです。
フラッシャパイロットランプ部分の配線は、以下のように加工します。
左ハンドルスイッチの取り付けと動作確認
車体に左ハンドルスイッチを組み付けて、各スイッチの動作を確認します。
①クラッチスイッチ、②パッシングスイッチ、③ディマスイッチ(ライトスイッチONの状態で確認)、④ホーンスイッチ、⑥フラッシャースイッチともに正常に動作しました。
そして、今回の目的である⑤ハザードスイッチも正常に動作しました。デイトナのデイトナ LED対応ウインカーリレーは1分間に85点滅する仕様です。点滅速度もよい感じです。
右スイッチボックスがノーマルなので、左スイッチボックスだけの交換は少し浮くかなとちょっとだけ心配していましたが、大きな違和感はありませんでした。
ワイヤーハーネスリニューアル、そして左ハンドルスイッチの交換を終えて、試走しました。アイドリングが安定し、エンジンの出力が上がったような体感もできました。
念願のハザードも使えるようになったので、ちょっとした停車時はハザードをつけるのも楽しく感じます。