この記事では、ジムニーノマド(JC74W)のスピーカー交換のやり方を、実際にDIYで作業した手順どおりに解説します。純正13cmスピーカーをPioneer carrozzeria TS-C1640S(16cm セパレート2ウェイ)へ交換し、あわせてデッドニングまで行いました。内張りの外し方からクリップ位置、ブチルゴムの剥がし方まで写真付きでまとめています。
作業日は2025年7月21日(東京の最高気温予報35℃の猛暑日)、総作業時間は約4時間でした。
この記事でわかること(作業手順の概要)
ジムニーノマドのスピーカー交換は、大きく次の流れで進みます。DIYでの目安時間はフロント両側で約4時間です。
- トゥイーターとスピーカーの準備(防振クッションの貼り付け)
- フロントドアの内張り剥がし(スクリュー3か所+クリップ10か所)
- 内張りビニールとブチルゴム剥がし
- 純正スピーカーの取り外し
- デッドニング(アウターパネル)
- TS-C1640Sスピーカーの取付け
- デッドニング(インナーパネル)とトゥイーターの取付け
- 反対側ドアも同様に作業
「そもそもジムニーノマドにどのスピーカーを選べばいいのか」という製品選びの段階から検討したい方は、JC74Wで無加工装着できる候補を絞り込んだスピーカーの選び方・おすすめ7選の記事を先にご覧ください。本記事は、その中で私が選んだTS-C1640Sを実際に交換・取付けした作業記録です。
交換に使ったスピーカーと取付けキット
私のジムニーノマドのディスプレーオーディオはPioneer carrozzeria DMH-SF700、ミラー一体型ドラレコはPioneer carrozzeria VREC-MS700Dと、いずれもパイオニア製です。そのため今回のスピーカー交換も、スピーカーとトゥイーターはPioneerで統一する方向で検討しました。ALPINE製のMetioSound(メティオサウンド)も気になりましたが、無加工で戻せることを優先しています。
ジムニーノマドはフロントドアとリアドアにスピーカーが付いていますが、今回はフロント側のみ交換し、リアスピーカーは純正のままとしました。
Pioneer carrozzeria スピーカー取付けキット(UD-K124)
Pioneer carrozzeriaのフロントスピーカー取付けキット(UD-K124)は、ジムニー/ジムニーシエラ(JB64/JB74)だけでなくジムニーノマド(JC74)にも対応しています。純正13cm口径のスピーカーを、無加工で16cm口径にアップグレードできるのが最大のポイントです。
Pioneer carrozzeria トゥイーター取付キット(UD-K301)
トゥイーター取付キット(UD-K301)も、ジムニー/ジムニーシエラ(JB64/JB74)およびジムニーノマド(JC74)に対応します。ドアミラーの内側にまるで純正部品のように違和感なく収まります。ALPINE製のトゥイーター取付キット(AS-KTX-S64JIB)より収まりが自然な点も気に入りました。
Pioneer carrozzeria TS-C1640S(装着済み)
当初はトゥイーターとウーファーのセットであるTS-Fシリーズを検討していましたが、カー用品店の試聴コーナーで聞き比べたところ、TS-Cシリーズに軍配が上がりました。TS-Fシリーズとのコスト差は悩ましいところでしたが、中域の質感と音の立ち上がりで差を感じ、最終的にTS-C1640Sを選びました。
比較候補:Pioneer carrozzeria TS-F1640S-2
TS-Fシリーズはトゥイーターとウーファーのセットでも価格的にお手頃で、コスパの良いモデルです。私はTS-Cシリーズを選びましたが、TS-Fシリーズでも純正よりは十分に素晴らしいレベルだと思います。
デッドニングの方針
スピーカー交換とあわせてデッドニングも行います。ただし私はデッドニングの素人なので、先輩の御意見に沿って次の方針で進めました。
- スピーカー背面の吸音材(スポンジ)は貼らない:雨で水を吸うと乾きにくく、ドア内部の錆やカビの原因になるため。長く乗る車なら、反射音より錆を心配せよとのこと。
- ドア内部の吸音材は貼らない:中途半端に貼ると音がぼやける。音の区別がつかないなら貼るな、とのこと。
- 制振材は安物を避ける:夏の炎天下や冬の低温でも問題ない品質を選ぶ。オーディオテクニカの青シリーズぐらいが目安。
audio-technica ドアチューニングキット(AT-AQ405)
フロントドア2枚をしっかり施工できる、オーディオテクニカのドアチューニングキット(AT-AQ405)を使いました。制振材とスピーカー裏の防音材だけでなく、インナーパネル用の防音材まで入っているのが特徴です。ブチルシート施工に使える2Way仕様の専用へらも付属します(内装はがしは専用工具のほうが使いやすいです)。
- 制振材(バイブレーションコントローラー):インナーパネル用×5、アウターパネル用×8、インパクトビーム用×8、ポイントチューニング用×6
- 吸音材(アブソーブウェーブ)×2
- 防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:スピーカー用×2、インナーパネル用×6)、クリップダンパー×9×2シート
- 2Way仕様の専用へら
準備した工具
付属の専用へらに加えて、内張り剥がし(専用の内装はがし)、プラスドライバー、タイラップを準備するとスムーズです。
ブチルゴム剥がしには布ガムテープが一番便利でした。
ジムニーノマドのスピーカー交換手順
ここからが実際のスピーカー交換のやり方です。パーツはPioneer TS-C1640S、取付けキットUD-K124、トゥイーター取付キットUD-K301、audio-technica AT-AQ405が揃った状態からスタートします。

手順1:トゥイーターの準備
トゥイーター取付キット(UD-K301)に、TS-C1640S付属のツイーターを取り付けます。まずトゥイーター本体の上部を回転させてトゥイーター部分を取り外します。

さらに外側のホルダーから回転させて取り外します。

ツイーターを取付けブラケットに固定し、不織布テープで巻くように貼り付けます。

トゥイーター取付キット本体にトゥイーター取付けブラケットを取付けます。
防振クッションを貼り付けたらトゥイーターの準備は完了です。

手順2:ブラケットとスピーカーの準備
フロントスピーカー取付けキット(UD-K124)のブラケット裏面に防振クッションを貼り付けます。

TS-C1640Sに付属するスピーカーの裏面に防振クッションを貼り付けます。

手順3:右側フロントドアの内張り剥がし
さて、ここからは灼熱の屋外作業です。
まずドアミラーインナーガーニッシュを外します。車体前側の上部に手を掛けて上部のクリップ1か所を外すと、下側の爪はそれほど力を掛けずに取り外せます。

ジムニーノマドのドアミラーインナーガーニッシュを固定している爪の位置はこちらです。

右側フロントドアの内張を剥がします。
次に内張りを剥がします。スクリュー3か所をプラスドライバーで外します。

ジムニーノマドのフロントドアの内張はクリップ10か所で固定されています。そして上側(窓ガラス側)はドアに引っかけてあります。
車体後ろ側から下側に向かって、内装はがしを内張りの隙間に入れてクリップを外していきます。

ジムニーノマドの右側フロントドアの内張を無事に取り外すことができました。

ジムニーノマドの右側フロントドアの内張のクリップ位置は以下の10か所です。
取り外す際の参考になれば幸いです。

手順4:内張りビニールとブチルゴム剥がし
内張りビニールを剥がすと、黒くてネバネバするブチルゴムが残ります。これは布粘着テープの粘着面をペタペタと貼り付けて剥がすのが最良の方法です。

この布粘着テープが最良です。

こんな感じに布粘着テープの粘着面でブチルゴムをペタペタと剥がします。

ドア1枚ならば、10〜15分ほどで綺麗に取れます。

手順5:純正フロントスピーカーの取り外し
ジムニーノマド純正のフロントスピーカーを取り外します。その後、樹脂ナット(水色)も取り外します。

手順6:デッドニング(アウターパネル)
右側フロントドアのアウターパネルにオーディオテクニカのドアチューニングキット(AT-AQ405)を制振材(オーディオテクニカの名称はバイブレーションコントローラー)を貼り付けて参ります。
貼り付ける場所はシリコンリムーバーで清掃しておくとシッカリ貼り付けることができます。
丸型の制振材(バイブレーションコントローラー:アウターパネル用)は下段に1枚、ドアノブの高さぐらいに3枚貼り付けました。
フロントドア下段のインパクトビーム部分に制振材(バイブレーションコントローラー:インパクトビーム用)を4枚貼りました。
スピーカー裏には吸音材(アブソーブウェーブ)は貼り付けず、切り出した制振材を貼りました。
制振材の位置や数量はオーディオテクニカの付属マニュアルなど参考にしましたが、所詮デッドニングの素人ですので、その点はご容赦ください。

手順7:TS-C1640Sスピーカーの取付け
フロントスピーカー取付けキット(UD-K124)のブラケットをジムニーノマドの右側フロントドアに取り付けてから、TS-C1640Sのスピーカーを取り付けます。
TS-C1640Sは「ネットワーク」という名称の機器を純正スピーカーの配線とTS-C1640Sのスピーカー、トゥイーターの間に取付けます。(下の写真の右下に写った四角い箱)
この「ネットワーク」は防水仕様ではないので、取り付け場所を検討します。

手順8:デッドニング(インナーパネル)
サービスホールには切り抜いた制振材(バイブレーションコントローラー:インナーパネル用)を貼り付け、スピーカー周辺には制振材(バイブレーションコントローラー:ポイントチューニング用)を3枚貼り付けました。
スピーカーの周りに防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:スピーカー用)だけでなく、ドアクリップ部分の防音材(クリップダンパー:ドアトリムクリップ用)、インナーパネル接触部分の防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:インナーパネル用)も貼り付けました。
TS-C1640Sの「ネットワーク」は、ケーブル長さの関係もあり、スピーカー上の制振材の上に貼り付けました。ネットワークはインナーパネルとの接触面にはスポンジを貼り付けました。

余った制振材をパネルの内側とトゥイーター取付キットの内側にも貼ってから、右側フロントドアに取付けたら、右側の作業完了です。
時計を見ると時刻は午前11時。
あまりの暑さなので、お昼ご飯を食べつつ、一旦は体を冷やすことにしました。
手順9:左側フロントドアの作業
東京の最高気温は35℃ぐらいはあったかもしれませんが、16時過ぎて少し気温が下がった気がするので作業再開です。左側フロントドアの作業は、ポイントを絞った写真で進めます。
左側のドアミラーインナーガーニッシュとドアの内張りを取り外します。

内張りビニールとブチルゴムを剥がします。

途中の写真は割愛して、左側フロントドアのフロントスピーカー取付けとデッドニング完了です。

フロントスピーカーの周りに防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:スピーカー用)も取り付けます。

左側フロントドアのパネル内側には、余った制振材を貼り付けました。

トゥイーター取付キット(UD-K301)の裏にも余った制振材を貼り付けました。

左側フロントドアにパネルとトゥイーターを取付けて作業完了です。
総作業時間は約4時間でした。
まとめ:TS-C1640Sへの交換とデッドニングの感想
フロントスピーカーの交換とあわせてトゥイーターも新設したことで、従来の音とは雲泥の差を感じました。交換後は3週間ほどディスプレーオーディオ(Pioneer DMH-SF700)のサウンド設定を調整し、ラウドネスやバスビートブラスターはオフ、イコライザーはNaturalが個人的にはバランスの良い設定でした。
素人のデッドニングがどれほど効いたかは何ともいえませんが、低音から高音まで伸びがよくすっきりした音になり、私自身は十分に満足しています。ジムニーノマドのスピーカー交換を検討している方の参考になれば幸いです。
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