2025年9月14日(日)晴れ
ついにこの日がやってきました! 本日は、待ちに待った「FZ750 生誕40周年ミーティング」に参加するため、静岡県磐田市のヤマハ発動機 コミュニケーションプラザへ向かいます。
前日の9月13日(土)はあいにく静岡県内は雨模様。遠方から前日入りされた方々は、雨の中の移動で大変だったことでしょう。
しかし今日は一転、磐田市は快晴! 予報では最高気温30℃超えの夏日。絶好のイベント日和です。
出発前
バイクカバーを取ったら、左リアウィンカーのゴム製ステーが折れてしまいました。
前日の整備ではどこも問題ありませんでしたが、イベントの当日にこんなことも起こるのですね。
左リアウィンカー交換
幸いにもパーツがストック部品としてスペアパーツがありましたので、さくっと交換します。

無事に左リアウィンカーの交換完了です。
LEDバルブを取付けて、ウィンカーレンズも下側に水抜き穴くるレンズに交換も完了です。

後から思えば、これは本日のトラブルの序章だったのかもしれません。
この先、まさかこんなトラブルが起こるとはこの時点では全く想像していませんでした。
東京からコミュニケーションプラザ
ミーティングのスケジュールはこんな感じです。
・10:00 受付開始
・11:00〜12:00:トークショー
・12:00〜12:20:エンジン始動デモ
・12:30 集合写真(その後は自由解散)
今日は気合を入れて早起きしたので、整備を行っても朝6時に自宅を出発できました。
途中の東名高速のパーキングで朝ごはんを済ませて、10時前には会場に到着する計画です。
東名高速道路 足柄SA(下り)
東京ICから東名高速道路を小一時間、足柄SA(下り)で朝ごはんです。
コミュニケーションプラザやその周辺には飲食店が少ないので、昼飯が遅くなる可能性があるので、ここでしっかりと朝食を頂きます。
選んだのは吉野家の牛丼です。結果的には良い判断でした。

食事を終えて外に出ると、駐車場には見慣れたシルエットがずらり。群馬から参加されたFZ750乗りの皆さんがいらっしゃいましたので、ご挨拶させていただきました。
どのFZ750もピカピカで、細部まできっちり整備されていて本当に惚れ惚れします。40年という歳月を感じさせないその姿に、オーナーの愛情とこだわりが伝わってきますね。

ガソリンを給油したら、コミュニケーションプラザに向けて出発です。

東名高速道路 焼津IC直前でエンジン停止
足柄SA(下り)を出発して、群馬の皆さんの後について走っていました。
ところが、焼津ICの少し手前を走行中に私のFZ750のエンジンが吹けなくなりなりました。クラッチを切ったらエンジンは停止しましたが、惰性で路肩に寄せて止まることができました。
時刻は9時10分。FZ750 生誕40周年ミーティングの参加はかなり怪しくなってきたなと思いつつ、まずは停止表示灯(パープルセイバー)を右ミラーに取り付けて、後続車に「緊急停止中」であることを伝えます。

こちらがFZ750の右ミラーに取り付けて使用した停止表示灯(パープルセイバー)です。
FZ750はニュートラルランプ含めて一切の電気系が動作していないので、まずはヒューズを疑いましたが、メインニューズ、サブヒューズ全てが切れてませんでした。
FZ750のバッテリーはSKYRICH社製リチウムイオンバッテリーなので、インジケーターがあり電池の残量が分かりますが、三段階で一番下のLOWの状態でした。

バッテリーチェッカー(BattCheck)によると、電圧は12Vを大幅に下回る7.78Vでした。
バッテリー本体にはテプラで「使用開始日 2019/3/17」と書かれておりましたので、6年半も使用したこととなります。今回の不具合の原因はリチウムイオンバッテリーの故障を疑いました。
この電圧ではエンジンを始動することはできないので、JAFにレッカーの要請です。

静岡県警高速隊
東名高速道路の路肩にFZ750を停めて、最初に声をかけてくれたのは、静岡県警高速隊のパトカーの警官でした。
警官は右ミラーに取り付けた停止表示灯(パープルセイバー)をしげしげと確認した後、「この場所は危険なので、焼津ICの料金所までバイクを押していくように」と吐き捨てるように言い残し、パトカーに戻っていきました。
このとき、SNSで見かけたことがある話を思い出しました。高速道路で故障車が三角停止板や停止表示灯を設置していないと、「故障車両表示義務違反」で取り締まりを受ける、というものです。今回はパープルセイバーを設置していたので、違反にはならなかったというわけですね。
この場所でレッカーを要請したので、FZ750は移動させずにこのまま待機しました。

中日本ハイウェイ・パトロール
次に声をかけてくださったのは、中日本ハイウェイ・パトロールの方でした。
JAFから連絡を受けて駆けつけてくださったとのことです。

安全を確保するために路肩にパイロンを設置し、さらに反射材付きのベストまで貸してくださいました。お忙しい中、私や後続車の安全のために迅速に対応いただき、本当に感謝です。
ちなみに、このベストはレッカー移動の際、パイロンを固定するロープに括り付けられた巾着袋に入れて返却しました。こうした細やかな仕組みがあるのも、現場での安全管理の徹底ぶりを感じますね。

レッカー車で焼津からYSP袋井へ
JAFへのレッカー要請から約30~40分後、10時過ぎに待望のレッカー車が到着しました。
まさに救世主登場!その姿を見た瞬間、涙が出そうなほど嬉しかったです。長い路肩での緊張感から一気に解放され、心の底からホッとしました。

手際よくFZ750をレッカー車に積載して頂きました。

一旦、焼津ICで私のETCカードの精算を済ませた後、搬送先の検討に入りました。
FZ750を少しでも磐田市の「ヤマハ発動機 コミュニケーションプラザ」に近づけたいと思い、まずはYSP袋井に連絡。すると、FZ750は古い車両のため修理は難しいものの、バッテリーの販売は可能との回答をいただきました。
JAFのロードサービスは20kmまで無料ですが、私が加入している東京海上日動火災保険の自動車保険には、最大15万円までのロードサービス費用が付帯されています。これを活用すれば、JAFの無料範囲を超えたレッカー移動も可能で私も同乗することができます。
この“合わせ技”を使って、YSP袋井までレッカー搬送してもらうことに決定。
これで、FZ750生誕40周年ミーティングへの参加の可能性が見えてきました。

YSP袋井
レッカー車で約27kmを移動し、11時40分頃にYSP袋井へ到着しました。
手際よくFZ750をレッカー車から降ろしてくださり、イベントに間に合うよう全力で対応していただきました。
ここまで搬送していただいたこと、本当に感謝しています。

YSP袋井さんは、想像していた以上に大きな店舗でした。さっそく店内へ入ります。

こちらはYSP袋井さんの店内です。とても綺麗な店内にピカピカの新車が展示されております。
カウンターでお声がけさせて頂くと、お店の在庫でFZ750に搭載できそうなバッテリーをいくつか出してもらえることになりました。

こちらではBSバッテリーを扱っているそうで、BTZ14S、BTZ12S、BTZ10Sと出して頂きましたが、バッテリーの+とーの端子位置がFZ750の配線とは逆になり搭載が困難でした。

在庫から端子位置が合う BTZ8Vバッテリーを見つけていただきました。
ネジが短くそのままでは取り付けできませんでしたが、スタッフの工夫で無事装着完了。バッテリーとケースの隙間は段ボールで固定し、エンジンも無事再始動できました。
YSP袋井さん、本当にありがとうございました。プロの対応に心から感謝します。

只今の時刻は12時5分です。
GoogleMapによれば、ヤマハ コミュニケーションプラザまでの距離は9kmなので、「FZ750 生誕40周年ミーティング」の集合写真の撮影を行う12時30に間に合う可能性が出てきました。
それでは、コミュニケーションプラザに向けて出発します。
その2に続きます