作業日:2025年2月23日
走行距離:61212.2 Mile
FZ750のフロントフォークのインナーチューブの再メッキとコーティングが完了して、株式会社東洋硬化さんから戻って参りました。
仕上がりはどのような感じなのか、開梱してインナーチューブの状態を確認したいと思います。
株式会社東洋硬化とは
株式会社東洋硬化は、福岡県久留米市に本社を置く金属加工会社です。1960年に創業し、主に工業用クロムめっきや無電解ニッケルめっき、イオンプレーティングなどの表面処理技術を提供しています。
オートバイに関する業務としては、フロントフォークのインナーチューブなどの再メッキやイオンプレーティング(ゴールドやブラックなどのチタンコーティング)において有名な会社です。
株式会社東洋硬化 公式サイト
https://toyokoka.com/

再メッキとコーティングの依頼から納品まで
2025年1月初旬に、東洋硬化さんのお見積もりページより、依頼内容や費用について問合せを行いました。当日中にメールで回答を頂くことが出来ました。
1月26日(日)に東京から東洋硬化さんにインナーチューブを発送しました。1月28日(火)には、インナーチューブの到着の連絡を頂きました。
その後、コーティングの色変更(被膜変更)の相談を行いましたが、メールの返信はとても早くて的確なので、安心してお任せすることが出来ました。
2月21日(金)に発送の連絡を頂きました。翌日 2月22日(土)にインナーチューブ2本が丁度収まる段ボール箱で届きました。
事前問合せの際、クロムめっき再生+コーティング(イオンプレーティング)の場合は納期は約4~5週間と伺っておりました。往復配送期間も含めて約4週間でした。

検査標
段ボールを開梱するとまず目に入るのが、こちらの検査標です。
受け入れ時の寸法(Φ40.92~Φ40.91)や各工程での寸法が下研削後(Φ40.40)、仕上げ研削後(Φ40.94)、最終仕上げ(Φ40.40)そして出荷時のチェックが記載されております。
私は専門家ではないので、それぞれの工程は理解できていませんが、キチンと確認しながら進めて頂いたことは理解できます。

処理後のインナーチューブ
こちらが東洋硬化さんで再メッキとコーティング(イオンプレーティング)を行って頂いたフロントフォークのインナーチューブです。
長年のインナーチューブのところどころには点サビが生じていた疲れたインナーチューブだったとは思えない、新品以上の美しさです。
コーティング(イオンプレーティング)の色はパープルブラックです。ゴールドチタンとパープルブラックで大変迷いましたが、落ち着きのある黒はいいですね。

インナーチューブ下側です。スライドメタル取付け部分の直前までイオンプレーティングが行われております。

こちらはインナーチューブ上側です。
写真下側の中央部分についている白いものは傷ではありません、ウエスから出た糸くずのようです。

2本のインナーチューブとも舐めまわすぐらい確認いたしましたが、錆の後や傷などは全くありません。
コーティング(イオンプレーティング)のムラも全くありません。

FZ750に装着されて使い込まれたインナーチューブだったことを忘れるような美しいインナーチューブに生まれ変わりました。

以下の写真の上段が東洋硬化さんで再メッキとイオンプレーティングを行ったインナーチューブです。
下段の指がある錆びたほうが東洋硬化に送らなかったスペアのインナーチューブです。
スペアの方がやや錆が多かったのですが、差は歴然です。

再メッキとコーティングの費用
2025年1月に私が確認した際の東洋硬化さんの再メッキとコーティング(イオンプレーティング)の費用はこちらです。
インナーチューブの状態や長さ、形状によっては追加費用や施工不可となる場合もありますので、詳細は東洋硬化さんにお問合せ下さい。
品名 | 1本あたりの価格(税別) |
インナーチューブ クロムめっき再生 | \23,000 |
インナーチューブ クロムめっき再生+イオンプレーティング (ゴールドチタン) | \41,000 |
インナーチューブ クロムめっき再生+イオンプレーティング (ゴールドチタン以外) | \45,000 |
※ゴールドチタン以外の色はジルコレモン、バイオレット、パープルブラック、マルーングラデーション、クロムナイトライド
こちらが実際に再メッキとコーティングに掛かった費用です。
クロムめっき再生+イオンプレーティング(パープルブラック) 45,000円/1本(税別)
1台分で2本なので税込合計金額は、99,000円でした。
代引手数料と返送時送料はこちらに含まれておりました。

再メッキとコーティングにかかる費用は、自分の想像していた予算を超過していたので、相当悩みましたが、今年はFZ750の生誕40周年なので、お祝いと思い依頼しました。
さて、アウターチューブの塗装が終わったら、フロントフォークの組み立てに取り掛かります。