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サスペンションメンテナンス(その2:一人でサグ出し)

メンテナンス

作業日:2025年1月5日
走行距離:61212.2 Mile

今年のお正月は結構長いお休みとなりました。

三が日ものんびりとFZ750の前後サスペンションの今後の方針について考えておりました。

私のFZ750の2025年仕様は、以下のような方針としようかなと思ってます。

今後の方針

フロントサスペンション

フロントサスペンションは現在使用しているFZR750(1987年式 2LM)のフロントフォークをオーバーホールします。FZR750のフロントフォークはもう1台分所有しているので、どちらを使うか含めて検討します。

現在は、スクーデリアオクムラで作っていただいたMEスーパースポーツスプリング(スプリングレート0.85kg/mm)を使用していますが、今の私には固すぎるので、その辺を何とか改善したいと思ってます。

リアサスペンション

リアサスペンションは、20年以上に取り付けた OHLINS製(型番:YA5077/FZ750 1FM,1AE用)です。

リアホイールは純正と同じ18インチですが、FZR750用の18インチホイール(タイヤサイズ 160/60 ZR18)となったため、少しリヤが下がった状態です。

車高が調整できる製品もよいなと思い、YSS製リアサスペンション (型番:MX456-TRW/FZ750 ’85-’86 )を準備しています。

サグ出しの準備

GoogleのAIである「Gemini」によれば「サグ出し」とは以下のとおりです。

サグ出しとは、バイクのサスペンションがライダーの体重で沈む量(サグ)を測定し、適正な値に調整することです。

サグ出しを行うことで、サスペンションの伸び縮みのストローク量を確保し、乗り心地やハンドリングを改善することができます。

私のFZ750も現時点のサグを確認しようと思います。

サグチェッカー

オフロードパーツなどを数多く扱うDRC(株式会社ダートフリーク)からサグチェッカーという一人でもサグ計測ができる製品が発売されております。

アクスルシャフトに本体を固定して、洗濯ばさみのような部分をフェンダーなどの車体側に固定して、計測するそうです。

DRCサグチェッカー 税込価格5,720円
DRCサグチェッカー 税込価格5,720円
一人で簡単にサスペンションのサグ計測ができる
一人で簡単にサスペンションのサグ計測ができる

こちらの製品はAmazonでも扱っています。

簡易版サグチェッカー

DMCのサグチェッカーは素晴らしいのですが、私の場合は頻繁に計測するわけではありません。また、計測する精度もある程度で十分です。

ダイソーで売っていたリール式カナビラと洗濯ばさみで簡易版サグチェッカー作成します。

ダイソーで売っていたリール式カナビラと洗濯ばさみ
ダイソーで売っていたリール式カナビラと洗濯ばさみ

それをこんな風につなげてみました。

リールには目印となる、黒いタイラップが取り付けられています。

このタイラップはリールの力で動いて止まるような加減で取り付ける必要があります。

ダイソーで売っていたリール式カナビラと洗濯ばさみで作成された簡易版サグチェッカー
ダイソーで売っていたリール式カナビラと洗濯ばさみで作成された簡易版サグチェッカー

サグ出し

サグ計測は伸び切った状態(0G)から私が乗って沈む位置(1G’)のホイールトラベル量を測定します。

フロントはトップブリッジ下とフロントアクスル間の距離を測定します。

リアはピボットシャフトとリアアクスルとの距離と等しい距離のサイドカウル間の距離を測定します。

簡易版サグチェッカーでサグ計測ができるか試してみましょう。

FZ750のサグ測定位置
FZ750のサグ測定位置

フロントのサグ出し

このFZ750のフロント周り(フロントフォーク、トップブリッジ、ホイールなど)は、FZR750(87年式 2LM)です。予めご了承ください。

ジャッキで車体を上げた状態(0G)にしました。上部はクラッチホースに洗濯ばさみを取付けました。

超簡易版サグチェッカーの洗濯ばさみをトップブリッジ付近に取り付ける
超簡易版サグチェッカーの洗濯ばさみをトップブリッジ付近に取り付ける

アクスルシャフトに六角レンチを差し込んで、超簡易版サグチェッカーのカナビラを取り付けました。
0G時のリールまでの距離は、637mmぐらいでした。

超簡易版サグチェッカーのリール部分をアクスルシャフトに固定する
超簡易版サグチェッカーのリール部分をアクスルシャフトに固定する

ジャッキをおろして、私が乗車後のタイラップの位置は600mmぐらいでした。

フロントの1G'時のホイールトラベル量は約37mm
フロントの1G’時のホイールトラベル量は約37mm

フロントの1G’時のホイールトラベル量
=637mm-600mm
=37mm となります。

もう一度ジャッキを掛けて、リールからタイラップの距離を求めたほうが、正確な距離が測れた気がしますね。(次回はそのように測定してきます)

リアのサグ出し

リアはピボットシャフトとリアアクスルとの距離は、535mmぐらいです。

FZ750のピボットシャフトとリアアクスルとの距離は約535mm
FZ750のピボットシャフトとリアアクスルとの距離は約535mm

リアアクスルから535mmぐらいの位置を計測しました。
カウル裏のステー部分に目印となるタイラップを付けました。

FZ750のカウル裏ステー部分に目印となるタイラップを取付ける
FZ750のカウル裏ステー部分に目印となるタイラップを取付ける

そのタイラップに洗濯ばさみを取付けて、、、

超簡易版サグチェッカーの洗濯ばさみを目印のタイラップに取り付ける
超簡易版サグチェッカーの洗濯ばさみを目印のタイラップに取り付ける

ジャッキアップした状態の距離にします。
この写真の後、リール部分に目印のタイラップを移動させました。

超簡易版サグチェッカーのリール部分をリアアクスルシャフトに固定する
超簡易版サグチェッカーのリール部分をリアアクスルシャフトに固定する

そして、私が乗車して沈んだ位置が目印のタイラップの位置です。

リアの1G'時のホイールトラベル量は約33mm
リアの1G’時のホイールトラベル量は約33mm

リアの1G’時のホイールトラベル量
=33mmぐらいのようです。

まとめ

一般的に1G’時のホイールトラベル量は、ストローク長の1/3ぐらいが目安のようです。

フロントは約33.6%なので基準値の範囲のようです。

リアは正確なストローク長が不明なのでインターネットで調べた一般的なオンロードバイクのリアストローク長での比率が約27.5~25.4%なので、まぁまぁの範囲なのかもしれません。

区分ストローク長1G’時の
ホイールトラベル量
比率
フロント110mm *1約37mm約33.6%
リア120~130mm *2約33mm約27.5~25.4%
*1 私が計測したFZR750(2LM)の実測値
*2 インターネットで調べた一般的なオンロードバイクのリアストローク長

そして、「簡易版サグチェッカー」は以外に使えることが分かりました。

純粋にリールと目印のタイラップまでの距離を測れば、より正確な数値の計測が出来そうです。

フロントとリヤのメンテナンス後に「簡易版サグチェッカー」を使用して測定したいと思います。

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