作業日:2024年5月18日
走行距離:58037.9 Mile
私のFZ750の前後キャリパーとキャリパーサポートの取付けボルトは、長らくステンレス製のキャップボルトを使用しています。しかしながら、ステンレスのボルトは折れやすいとか強度不足と言われるので、改めて確認しようと思います。
現在のキャリパー取付けボルト確認
フロントのブレーキキャリパーをbrembo 40mmピッチに交換した際、ACTIVE社製キャリパーサポートを使用しました。
キャリパーサポート付属していたbremboキャリパー用ステンレス製キャップボルト(ステンレス製 M10×25 P1.5)を用いてキャリパーを取り付けました。キャリパーサポートの取付けボルトはデザインが似ているステンレス製キャップボルト(ステンレス製 M10×30 P1.25)を使用しました。
・フロントキャリパー取付けボルト:ステンレス製キャップボルトで強度区分 A2-70
・フロントキャリパーサポート取付けボルト:ステンレス製キャップボルトで強度区分の表示なし
リアキャリパーの取付けボルトもフロントと同じステンレス製キャップボルトです。
・リアキャリパー取付けボルト:ステンレス製キャップボルトで強度区分の表示なし
いろいろなサイトを見てみると、ステンレス製ボルト 強度区分A2-70は、引張強さ700N/mm2 と純正のキャリパー固定ボルト以下です。強度区分の表示なしはそれ以下かもしれません。この事実を知った時点でボルト交換を行うことにします。やはり「ステンレスボルト キャリパー 使うな」というのは正しいと思いました。
新しいボルトの調達
新しいボルトは以下の方針とします。
1.メーカー純正と同等以上の強度のあるボルトを使用する
2.扱いが面倒なチタン製のネジは除外する。
3.ネジ山のピッチの異なるボルトはデザインを揃えなくてもよい。(作業ミス防止)
まずはYAMAHA純正キャリパー固定ボルトとキャリパーサポート固定ボルトは、ヤマハ純正部品を流用します。このボルトは2001年式のTZ250のフロントキャリパー固定ボルトです。形状は中空フランジボルトで、サイズは M10×30mm P1.25です。
部品名称 | 部品番号 | 単価(税込) | 数量 | 備考 |
ボルト,ワッシャベ-スドヘッド | 90105-105A7 | 407円 | 6 | ヤマハ純正部品 |
こちらがヤマハ純正ボルト(品番:90105-105A7)です。袋のままだと中空フランジボルトであることが分かりにくいですね。
次にbremboキャリパー用ボルトは、サイズがM10×25 P1.5です。ピッチが異なるので上記のボルトは使用できません。
M10×25 P1.5はステンレスやチタンならば多数ありますが、鉄などの素材だと中々見つかりません。色々調べていたら、大阪にあるTECHNICAL SPACE PADDOC(パドック)のクロモリボルトにたどり着きました。
部品名称 | 部品番号 | 単価(税込) | 数量 | 備考 |
高強度(SCM435) クロモリボルト M10×25 P1.5 | TC-1025-P1.5 | 725円 | 4 | 送料別途 |
キャリパー取付けボルト交換
では、サクサクとボルト交換を行います。フロントキャリパー取付けボルトとフロントキャリパーサポート取付けボルトの交換後は以下のような感じです。
YAMAHA純正の中空フランジボルトとPADDOCKのテーパータイプのボルトはデザインや色合いが異なります。両方ともM10ですがネジ山のピッチが異なるので、誤って取り付けてネジ山を破損するミス防止には見分けがつく方がよいかと思っています。
リアキャリパー取付けボルトの交換後は以下のような感じです。中空フランジボルトはサイレンサーに隠れるのであまり見えないところになります。それよりトルクロッドの固定ボルトの方が汚くて気になりますね。
これでキャリパー取付けボルトとキャリパーサポート取付けボルトの交換は完了です。
リアスプロケット取付けボルト交換
併せて、リヤスプロケットの固定ボルトも交換します。
本来、FZ750やFZR1000のリヤスプロケットは、スタッドボルトにスプロケットを取付けてナットで固定します。私のFZ750はスイングアームとのクリアランスがあまりないので、手近にあったFZR750のキャリパー取付けボルトで固定したためこのようになっております。
ボルト固定で特に支障はありませんので、こちらもYAMAHA純正の中空フランジボルトに交換します。
リヤスプロケットの固定ネジをYAMAHA純正の中空フランジボルトに交換した後です。
軽く試走行しましたが特に差は感じませんでした。これで不安が解消して気持ちが楽になりました。