作業日:2023/07/22
走行距離:54864.0 Mile
連日35℃の猛暑が続きますね。
昨年交換をおさぼりしたラジエーター冷却水を交換します。
併せて、チェーンとスピードメーターワイヤーのメンテナンスも行います。
ラジエーター冷却水の交換
このFZ750は、エンジンはFZR1000(2GH)でラジエターはFZ750(1AE)純正のままなので、ラジエターの役割は不足しております。夏場はオーバーヒートしやすく出かける時はひやひやです。
大型のラジエターに交換したい気持ちはありますが、カウルに収まるラジエターをワンオフで作るなんてあまりにもハードルが高くて、という私の救世主がワコーズ ヒートブロックプラスです。
RHB-P ヒートブロック プラス
株式会社 和光ケミカル公式サイトより引用
チューニングマシン向けラジエター冷却液
レース向け「ヒートブロック」の思想を受け継ぐストリート向けラジエター冷却液。特殊放熱成分「サーもスムーザー」により、最も発熱の著しいエンジンヘッド周りから効率的に熱を奪い、ラジエターからスムーズに放出します。100%原液で使用。凍結防止剤配合で冬季でも使用できます。凍結温度:-12℃
この商品説明の文章を読むだけで、いかにも冷えそうな感じがしますね。
ワコーズ ヒートブロックプラスは 4Lです。FZ750の冷却水注入量(全容量)はサービスマニュアルの記載では2300ccですが、なんとか2回交換できる量です。
では作業を開始します。
◎注意事項◎
以下の作業手順は、YAMAHA FZ750 サービスマニュアルの手順とは異なります。
この手順は参考にはしないでください。
エンジンが冷えていることを確認してから、古いラジエーター冷却水を抜きます。
このエンジンは FZR1000(2GH)なので、シリンダー横にドレーンボルトがあります。古いラジエーター冷却水を受け止めるバケツを用意してドレーンボルトを取り外します。
その後、ラジエターキャップを取り外します。
ラジエターキャップを取り外すと、ラジエーター冷却水が勢いよく出るので注意します。
シリンダー横のドレーンからラジエーター冷却水が出なくなったら、ウオーターポンプ部分のドレーンボルトを取り外して、残りのラジエーター冷却水を全て抜きます。
抜き終わったら、ドレーンボルトを締め付けます。
サイドカバーを取り外してリカバリタンクのラジエーター冷却水を交換します。
このとき、ラジエーター冷却水はFULLとLOWの間ぐらいまで入れておきます。
ラジエーター冷却水を規定水面までゆっくり注入します。
エンジンを始動して少し様子を見ます。
その後、エンジンを止めてラジエーター冷却水が規定水面で安定しているか確認します。規定水面以下の場合は規定水面で安定するまでラジエーター冷却水を補充します。
リカバリタンクのラジエーター冷却水がFULLとLOWの間となっていることを確認して、最後にラジエターキャップを取り付けます。
チェーン清掃と注油
チェーンもずいぶん汚れていたので、チェーンの清掃と注油も行います。
いつも使っているのはこちらです。
左)チェーンクリーナー:ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー
右)チェーンルーブ:SUPER ZOIL チェーンルーブ
あくまで個人の感想が、このチェーンルーブ(チェーンオイル)はちょっとお高いですが、浸透性に優れていて油膜の保持が他の物より長く感じます。10年以上このチェーンとスプロケを使っていますがいまだに綺麗に維持できているのは中々と思っています。
こちらは清掃前です。黒い油がねっとりしています。
こちらが清掃と注油後です。FZ750に取り付け後 10年以上もこの状態を維持できるのは、RKチェーン(50RXW)とサンスターのスプロケットが優れた製であることは間違いないですね。
スピードメーターワイヤーの清掃と注油
現代のバイクとは異なり、FZ750は機械式のスピードメーターです。フロントホイールのスピードメーターギアからスピードメーターまでワイヤーでつながっています。
スピードメーターワイヤーも定期的な注油が必要なので取り外して清掃と注油を行います。ワイヤーのアウターは損傷はなさそうなのでちょっと安心です。
内部は結構汚れてそうですね。
インナーを取り外して傷んでいるところが無いか確認します。どうやら問題は無さそうです。
では、アウターとインナーをパーツクリーナーで清掃してからチェーンオイルで注油して、元通りに組付けます。
今日(2023年7月22日)の東京の最高気温は33℃の予想です。
ちょっと暑いですが、ラジエーター冷却水の交換の効果も見たいので少し散歩して参ります。