2025年11月3日(文化の日)晴れ、一時雨と雪!
11月に入り、今年も恒例となった日光紅葉ツーリングの季節がやってきました。
記録的な猛暑だった夏が過ぎ、10月下旬からは一気に冷え込みが厳しくなり、例年よりも紅葉の進みが早い印象です。色鮮やかに染まった山々を期待しながら、日光へとFZ750を走らせました。
出発前の計画では、日光で紅葉を楽しんだ後、少し足を延ばして「日塩もみじライン」方面にも立ち寄る予定でした。ところが、中禅寺湖付近ではあいにくの雨模様。さらに、標高の高いエリアでは小雪がちらつくほどの冷え込みに…!
さてさて、そんな天候の中でどんなツーリングになったのか。
続きはこのあと、写真とともに振り返っていきたいと思います。
東京から日光
今回もツーリングプラン(関越道・東北道コース)を出発前に購入しましたので、東北自動車道(西那須塩原まで)や関越道(沼田まで)は2日間3,000円で乗り降り自由です。首都高や日光宇都宮道路は対象外です。
本日はあまりに早く目が覚めたので、朝4時過ぎに自宅を出発しました。
首都高速道路から東北自動車道と日光宇都宮道路を経由して日光を目指しますが、これだけ早い時間帯なので、混雑することはなく順調に進んで参りました。
東北自動車道 佐野SA(下り)
今回のツーリングは、服装の選択は完全に読み違えてしまいました。冬用ジャケットを着てはいたものの、インナーは薄手のものだったため、高速道路での移動中は冷え込みが厳しく、体の芯まで冷えるような感覚に…。バイクで走るにはかなりの苦行となってしまいました。
我慢の限界を感じ、東北自動車道の佐野SA(下り)で急遽休憩を取ることに。
この時点で時刻は朝の5時すぎ。空はようやく白み始め、夜明けの気配が少しずつ広がってきていました。

佐野SAの館内で、温かい飲み物を飲みながら30分ほど休憩すると、冷え切っていた体もようやく温まってきました。
この先の道中も冷え込むのは間違いないと判断し、ジャケットの下にレインウェアを重ね着して防寒対策を強化。これで少しは寒さをしのげそうです。
出発する頃には、空もすっかり明るくなり、夜明けの静けさから朝へと移り変わる時間帯。
冷たい空気の中、エンジンの音を響かせながら、再び日光へ向けて走り出しました。

日光宇都宮道路 日光口PA(下り)
東北自動車道の宇都宮ICから日光宇都宮道路を進み、日光宇都宮道路の日光口PA(下り)で毎年恒例の紅葉の進み具合の確認しました。

今年(2025年)、昨年(2024年)、そして一昨年(2023年)と、毎年訪れている日光口の紅葉。
写真を見比べてみると、今年は特に赤の発色が美しく、鮮やかさが際立っている印象です。冷え込みが早かった影響か、色づきの深さが一段と増しているように感じます。
この先、標高が上がるにつれて、さらに美しい紅葉が広がっていることを期待しながら、日光宇都宮道路の清滝(終点)を目指します。
日光の紅葉
日光宇都宮道路の清滝からは国道120号線を進みます。
馬返し駐車場
馬返し駐車場付近から見える山々は山全体が赤、オレンジ、黄色に染まり、鮮やかな紅葉が広がっています。

馬返し駐車場に到着です。馬返しは「いろは坂」に入る前の休憩所です。駐車場とトイレが利用できます。
馬返し駐車場から北側の景色です。昨年よりも紅葉は進んでいますね。

馬返し駐車場から第二いろは坂方面です。FZ750も一緒に紅葉を撮影しました。

明智平付近
第二いろは坂を上っていると、ポツポツと雨粒が落ち始めました。
明智平を過ぎても雨は止む気配がなく、むしろ強まる気配…。このままでは体が冷え切ってしまうと判断し、道路脇の安全な場所にバイクを停めて、レインウェアを着込むことにしました。
紅葉の絶景を楽しむはずが、まさかの雨と冷え込み。ここから先のツーリングは天候との戦いになりそうです。

雨の中禅寺湖
中禅寺湖の鳥居脇では、紅葉が真っ赤に染まり、まさに見頃を迎えていました。鮮やかな赤が湖畔の景色に映え、思わず足を止めて見入ってしまうほどの美しさです。
しかし、空はどんよりと曇り、冷たい雨が降り続いています。時折、風に乗って雨粒が顔に当たり、体感温度はさらに低下。紅葉の鮮やかさとは裏腹に、寒さが厳しくなってきました。

絶景の中禅寺湖展望台
栃木県道250号中宮祠足尾線(元中禅寺湖有料道路)で中禅寺湖展望台に参りました。

中禅寺湖展望台からは、湖面の広がりと、その向こうにそびえる男体山の雄姿が一望できます。山麓の紅葉はすでに深まり、赤やオレンジが鮮やかに彩っていますが、視線を上げると山頂付近にはうっすらと雪化粧。
調べてみると、男体山の初冠雪は例年10月下旬から11月上旬とのことですが、この時期に雪が積もっている光景を目にするのは初めてかもしれません。
紅葉と雪のコントラストが織りなす景色は、まさに晩秋ならではの特別な瞬間でした。

中禅寺湖展望台から湖畔へ戻る途中、道路脇で大きなカメラを構えている方を見かけました。気になってバイクを停め、私も景色を眺めてみると、そこには言葉を失うほどの絶景が広がっていました。
眼下には、赤・オレンジ・黄色に染まった山々が幾重にも重なり、まるで紅葉の絨毯を敷き詰めたような風景。遠くの山並みまで続くグラデーションは、晩秋ならではの深みを感じさせます。曇り空の柔らかな光が紅葉をしっとりと照らし、雨上がりならではの鮮やかさが際立っていました。
この景色を前に、しばし時間を忘れて見入ってしまいました。まさに「絶景」という言葉がふさわしい瞬間です。

中禅寺湖まで戻ったところで、スマホで天気予報を確認。どうやら日光市街方面は雨がさらに強まっている様子です。
このまま日塩もみじラインへ向かうのは得策ではないと判断し、予定を変更。雨雲の薄い群馬方面へ進路を取ることにしました。

戦場ヶ原
国道120号線を戦場ヶ原方面へと進みます。
さっきまでの雨空が少しずつ切れ始め、雲の隙間から青空が顔を覗かせてきました。冷たい空気の中に、ほんのりと光が差し込むと、気持ちも少し軽くなります。
この先、天気は良くなるような期待感が湧いてきました。

戦場ヶ原付近は、道路は濡れていますが、雨はやんでました。
群馬方面の選択はよかったなと思いつつ、金精トンネルを目指しました。

雪が舞う金精道路
湯ノ湖を過ぎると、雨は雪へと変わりました。白い雪が舞う中を走るのは、まさに季節の移り変わりを肌で感じる瞬間です。
金精トンネルが近づくにつれ、道路脇にはうっすらと雪が積もり始め、晩秋から初冬への境界線を越えていくような感覚に包まれます。
金精トンネル駐車場で再びスマホの天気予報を確認すると、群馬県沼田市方面は晴れとの情報。このまま群馬方面へ国道120号線を進むことにしました。

金精トンネルを抜けて群馬県に入っても周囲はうっすらと雪化粧です。
冷たい空気と寒さに耐えながら国道120号線を沼田市方面へと走り続けます。

老神温泉の入口付近まで下ってくると、雪も雨もすっかり止み、路面も乾いてきました。ようやくホッと一息つける状況です。
コンビニの駐車場にバイクを停め、レインウェアを脱いで身軽になった後、温かい飲み物で体を温めながらしばし休憩。冷え切った体に熱いコーヒーが染み渡る瞬間は、ツーリングならではの至福です。

時計を見ると、時刻は10時45分。そろそろお昼ご飯のことを考え始める時間です。
そうだ、以前後輩に教わった前橋にある定食屋さんでトンカツを食べることにしました!
前橋 味よし
今回訪れたのは、後輩に教えてもらった群馬県前橋市の定食屋「味よし」さん。住宅街の中にひっそりと佇む、地元の方に愛されるお店です。
自動車用の駐車場は店舗から少し離れた場所に3台分用意されています。オートバイで訪れる場合は、事前にお店の方に確認がよろしいかと思います。
私はお店の方に店舗付近の駐輪できるスペース(こちらのお店が借りているスペース)を案内していただきました。大型バイク1台程度のスペースなので、複数台で訪れる場合は事前に相談がよいと思います。
| 店名 | 味よし |
| 住所 | 群馬県前橋市石倉町 1-9-14 |
| 電話番号 | 027-251-1778 |
| 営業時間 | 11:00 ~ 14:30 17:00 ~ 19:30 |
| 定休日 | 日曜日 |

こちらが「味よし」さんのメニュー。とんかつを中心に、定食や丼ものなど種類豊富で、どれも食欲をそそります。店内を見渡すと、先客の方々はカツカレーを注文されている方が多く、人気メニューのようです。
後輩のおすすめは「(上)とんかつライス」。
メニューには「とんかつライス」「(上)とんかつライス」「特上とんかつライス」と並んでいますが、なぜ真ん中を選ぶのか? 後輩のこだわりなのかもしれません。
そんなことを思いつつ、私も素直にそのおすすめに従い、「(上)とんかつライス」を注文しました。

こちらが今回注文した「(上)とんかつライス」です。
見た瞬間にわかる、衣のサクサク感。きつね色に揚がったとんかつはしっかりとした厚みがあります。
付け合わせは、キャベツの千切り、カレー風味のもやし、そして彩りを添えるレタスとトマト。ご飯の量も十分で、しっかり満足できるボリュームです。

サクサクの衣の中から覗くロース肉は、絶妙な揚げ加減でうっすらピンク色。ジューシーさを残しつつ、しっかり火が通った仕上がりで、噛むほどに旨味が広がります。

ソースがとんかつに絡むと、ご飯がどんどん進み、箸が止まりません。地元に愛されるとんかつは、期待以上の満足感でした。ご馳走様です!
次回は、さらに上をいく「特上とんかつライス」に挑戦してみたいですね。
前橋から東京
前橋で昼食を楽しんだ後、関越自動車道で帰宅します。今回もツーリングプラン(関越道・東北道コース)を購入していたので、気兼ねなく関越自動車道経由を選択できるのは良いですね。
関越自動車道 高坂SA(上り)
途中、休憩とお土産購入のために関越自動車道「高坂SA(上り)」に立ち寄ります。広々としたサービスエリアには、群馬や埼玉の名産品が並び、ツーリングの締めくくりにぴったりのスポットです。
日光のどんよりした空とは打って変わって、ここでは爽やかな晴れ。気温も上がり、冷え切った体がようやく解放されるような心地よさです。今回は冷たい飲み物で一息ついてから、ゆっくりとお土産選びを楽しみました。

群馬といえば何だろう?としばし悩みました。定番の和菓子や名産品も並んでいましたが、今回目に留まったのは上州名物「うんめぇ もつ煮」のみそ味。
寒い季節にぴったりの一品で、ツーリング後の体を温めるには最高です。パッケージを見ただけで、帰宅後の楽しみが増えました。

高坂SAを出発した後は、道路が混雑する前に帰宅しました。
お土産のもつ煮
今回選んだ群馬のお土産は、上州名物「うんめぇもつ煮」みそ味(400g)。2回に分けて楽しめるように、400g入りを2パック購入しました。まずは1パックを湯煎で温め、器に盛り付けます。
こってりとした味噌の香りが立ち上り、食欲をそそります。モツは柔らかく、噛むほどに旨味が広がる絶妙な仕上がり。仕上げに刻んだネギをたっぷり乗せ、七味を軽く振れば、もう完璧。寒い季節にぴったりの一品で、ツーリングの疲れを癒す最高の締めくくりになりました。

今回のツーリングは、紅葉、雨、雪、そして晴れと、まさに季節の移り変わりを体感する一日でした。天候に翻弄されながらも、絶景と美味しい食事、そして群馬のお土産で締めくくり、大満足のツーリングとなりました。
次回は、ぜひ晴天のもとで日塩もみじラインを走りたいと思います。
本日の走行距離:293.3 Mile(約 469.28 km)




