私のヘルメットは、フルフェースもジェットもミラーシールドを使っています。
ミラーコーティング部分は剥がれやすいので、慎重に取り扱っていますが、それでも剥がれてしまうことがあります。
ミラーコーティングを簡単に綺麗に剥がしてシールドとして再利用する方法をご紹介します。
ヘルメットミラーシールドの剥がれる理由
多くは以下のような理由でシールドのミラー部分が剥がれてしまいます。
・ガソリンや撥水材、曇り止めなどコーティングを傷める薬剤
・走行中に虫や小石などの衝突
・乾いた布で拭く
・降雨時の使用
中性洗剤で優しく洗った後、乾いた布で表面の水を吸うつもりが、少し擦るように拭いたため、ミラー部分が剥がれてしまいました。
ミラーシールドは結構高かったので、剥がれに気づいた瞬間はかなりショックでした。
ミラーコーティングの補修方法
ミラーコーティングは真空蒸着メッキの膜でできています。塗装ではありませんので、塗りなおしはできません。
再メッキなどの補修方法もあるかもしれませんが、ヘルメットのシールドに対してミラーコーティング作業を受けてくれる業者は見つかりませんでした。もし見つかっても単品ではコストに合わないと思われます。
したがって、補修方法は「ない」というのが私の結論です。
ミラーコーティングを綺麗に剥がす方法
ミラーコーティングを簡単に綺麗に剥がしてシールドとして再利用する方法をご紹介します。
作業概要
プラモデルマニアの方であればご存じかと思いますが、プラモデルのパーツのメッキを剥がすには漂白剤を用います。ヘルメットのシールドの素材は「ポリカーボネート」ですがメッキを剥がすのは同様です。
準備するもの
・台所用漂白剤(例:カネヨキッチンブリーチ、花王ハイター)
※洗濯用漂白剤は成分が異なるのでメッキは剥がれません。
作業場所
漂白剤がこぼれても問題がない場所で、常に換気ができる場所が望ましいです。
作業の流れ
1. トレーにキッチン漂白剤を入れ、シールドのメッキ面を漂白剤につけます。
トレーが大きいと作業性があがりますが、スーパーの発泡スチロールトレーでも位置を変えながら作業を行うことで対応可能です。
2. 20分~30分ぐらい漂白剤につけると、蒸着メッキが剥がれてトレーに沈殿してきます。
このシールドはゴールドの蒸着メッキだったので、金色の針状の物体が確認できました。蒸着メッキの剥がれ具合をみて時間は調整してください。
3. 剥がれぐらいを確認するため、漂白剤から出して水洗いしました。
漂白剤に浸かっていた場所の蒸着メッキはきれいに剥がれていました。続けて、他の場所も漂白剤に浸けていきます。
4.シールド全体の蒸着メッキが剥がれた状態です。
漂白剤はヘルメットのシールドの素材である「ポリカーボネート」を侵しませんので、シールドの表面は作業前と同様です。
シールド上部の「ブローベンチレーション」の周りもきれいに蒸着メッキは剥がれています。
シールド下部の「Arai VAS-V-IC」ロゴの凹凸部分もきれいに蒸着メッキは剥がれています。
ミラーコーティングがきれいに剥がれたので、一部が剥がれた時よりも色ムラなどが気にならなくなりました。これで普通のシールドとして利用できます。
新しいミラーシールドの検討の場合はこちらをご覧ください。
ミラーシールドではなく、ULOOK「曇り止めシートミラータイプ」も結構よいですよ。