作業日:2025年7月21日(猛暑)
ジムニーノマド(JC74)は納車から約2か月たち、楽しく乗っております。
しかしながら、ジムニーノマドは楽曲のボーカルやFMのパーソナリティの声が聞き取りずらく、純正スピーカーの音はちょっと不満でした。
私自身はオーディオに対する深い造形は持ち合わせていないので、これまでの車では純正スピーカーのままでしたが、社外製スピーカーに交換する気持ちが日々大きくなってきました。
スピーカーの交換と併せて、素人ながらデッドニングも行いたいと思います。
検討したスピーカーとトゥイーター
私のジムニーノマドのディスクレーオーディオはPioneer DMH-SF700、ミラー一体型ドラレコはPioneer VREC-MS700Dと共にPioneerです。
ALPINE製のMetioSound(メティオサウンド)は気になったものの、スピーカーとトゥイーターはPioneerに統一する方向で検討しました。
ジムニーノマドにはフロントドアとリアドアにスピーカーが付いていますが、今回はフロント側のみ交換対象とし、リアスピーカーはそのままとします。
Pioneer ジムニー取付けキット
Pioneerのフロントスピーカー取付けキット(UD-K124)はジムニー/ジムニーシエラ(JB64/JB74)だけでなくジムニーノマド(JC74)にも対応です。
この取付けキットは純正の13cm口径のスピーカーを16cm口径のスピーカーにアップグレードできます。
Pioneerのトゥイーター取付キット(UD-K301)もジムニー/ジムニーシエラ(JB64/JB74)だけでなくジムニーノマド(JC74)にも対応です。
ドアミラーの内側にまるで純正部品のように違和感なく収まります。ALPINE製のトゥイーター取付キット(AS-KTX-S64JIB)より違和感がない点はよいですね。
[購入]Pioneer TS-C1640S
当初はトゥイーターとウーファーのセットであるTS-Fシリーズを検討していましたが、自動車用品店のスピーカー視聴コーナーで聞き比べしたら、TS-Cシリーズの方に軍配があがりましたが、TS-Fシリーズとのコスト差は悩ましいところでした。
[次点]Pioneer TS-F1640SII
TS-Fシリーズはトゥイーターとウーファーのセットでも価格的にはお手頃感があり、これならスピーカー交換するのもよいかなと興味をもったモデルです。
私はTS-Cシリーズを選択しましたが、TS-Fシリーズでも純正よりも素晴らしいレベルかと思います。十分にコスパのよいモデルと思ってます。
デッドニングの方針
今回のスピーカー取付けに当たってはデッドニングも行いたいと思います。
但し、私はデッドニングの素人なので、先輩の御意見に沿って進ます。
- スピーカー背面のスポンジ(吸音材)は貼らない
スピーカー背面の吸音材はドアのアウターパネルに貼ります。当然、雨が降るとスポンジ(吸音材)が水を吸ってしまい中々乾かないので、ドア内部の錆やカビの原因であるとのことです。
その車を長く乗るのであれば、反射音などの影響より錆を心配しろとのことでした。 - ドア内部の吸音材は貼らない
中途半端の吸音材を貼ると音がぼやけるだけ。音の区別がつかなれば貼るなとのことでした。 - 制振材は安いものは避けろ
夏場の炎天下の高温や冬場の低温でも問題ない高品質なものがよいとのことでした。
Amazonで売っている安物ではなく、オーディオテクニカの青シリーズぐらいがいいんじゃんとのことでした。
[購入]audio-technica ドアチューニングキット(AT-AQ405)
フロントドア2枚をしっかり貼れるオーディオテクニカのドアチューニングキット(AT-AQ405)です。
制振材とスピーカー裏の防音材だけでなく、インナーパネルの防音材が入っているのが特徴です。
また、ブチルシート施工にも使用可能な2Way仕様の専用へらも入ってます。(内装はがしは専用の内装はがしのほうが使いやすいです)
- 制振材(材質:ブチルゴム・アルミニウム)
バイブレーションコントローラー(インナーパネル用)×5個
バイブレーションコントローラー(アウターパネル用)×8個
バイブレーションコントローラー(インパクトビーム用)×8個
バイブレーションコントローラー(ポイントチューニング用)×6個 - 吸音材(材質:NBR)
アブソーブウェーブ×2個 - 防音材(材質:NBR)
サウンドプルーフィングウェーブ(スピーカー用)×2個
サウンドプルーフィングウェーブ(インナーパネル用)×6個
クリップダンパー(ドアトリムクリップ用)×9個×2シート - その他
2Way仕様の専用へら
今回準備したパーツや工具など
オーディオテクニカのドアチューニングキットには2Way仕様の専用へらが付いていますが、内装はがしは専用のものの方が使いやすかったです。
これ以外に、プラスドライバー、タイラップ、ガムテープを準備するとよろしいかと思います。
Pioneer TS-C1640S取付け
ジムニーノマドのサウンド向上させるためのパーツが揃いました。
Pioneer TS-C1640S、フロントスピーカー取付けキット(UD-K124)、トゥイーター取付キット(UD-K301)、audio-technica ドアチューニングキット(AT-AQ405)です。
では、作業開始です。

トゥイーターの準備
トゥイーター取付キット(UD-K301)にTS-C1640Sに付属するツイーターを取付けます。
まず、トゥイーター本体の上部を回転させてトゥイーター部分を取り外します。

さらに外側のホルダーからトゥイーター回転させて取り外します。

ツイーターをツイーター取付けブラケットに固定して、不織布テープでツイーターを巻くように貼り付けます。

トゥイーター取付キット本体にトゥイーター取付けブラケットを取付けます。
防振クッションを貼り付けたらトゥイーターの準備は完了です。

ブラケットとスピーカーの準備
フロントスピーカー取付けキット(UD-K124)のブラケット裏面に防振クッションを貼り付けます。

TS-C1640Sに付属するスピーカーの裏面に防振クッションを貼り付けます。

右側フロントドアの作業
さて、ここからは灼熱の屋外作業です。
作業日(2025年7月21日)の東京の最高気温の予報は35℃です。水分と塩分を十分に摂取して熱中症に気を付けて作業を進めます。
ジムニーノマドのドアミラーインナーガーニッシュは、車体前側の上部に手を掛けて上部のクリップ1か所を外すと下側の爪はそこまで力を掛けなくても取り外せます。

ジムニーノマドのドアミラーインナーガーニッシュを固定している爪の位置はこちらです。

右側フロントドアの内張を剥がします。
3か所のスクリューをプラスドライバーで取り外します。

ジムニーノマドのフロントドアの内張はクリップ10か所で固定されています、そして上側(窓ガラス側)はドアに引っかけてあります。
車体後ろ側から下側に向かって、内装はがしを内張りの隙間に入れてクリップを外していきます。

ジムニーノマドの右側フロントドアの内張を無事に取り外すことができました。

ジムニーノマドの右側フロントドアの内張のクリップ位置は以下の10か所です。
取り外す際の参考になれば幸いです。

内張りビニールとブチルゴム剥がし
内張りビニールを剥がすと黒くてネバネバするブチルゴムが残ります。
インターネットの諸先輩方の苦労話を伺いましたので、私は最善の方法でブチルゴムを剥がします。

このブチルゴムを剥がしは、ガムテープの粘着部分を貼り付けて剥がすのが最良の方法のようです。

こんな感じにガムテープの粘着面でブチルゴムをペタペタと剥がします。

10分~15分ぐらいで、右側ドアの内張りビニールとブチルコム剥がしは完了です。
綺麗にブチルゴムは取れましたね。

純正のフロントスピーカーを取り外し
ジムニーノマド純正のフロントスピーカーを取り外します。その後、樹脂ナット(水色)も取り外します。

デッドニング(アウターパネル)
右側フロントドアのアウターパネルにオーディオテクニカのドアチューニングキット(AT-AQ405)を制振材(オーディオテクニカの名称はバイブレーションコントローラー)を貼り付けて参ります。
貼り付ける場所はシリコンリムーバーで清掃しておくとシッカリ貼り付けることができます。
丸型の制振材(バイブレーションコントローラー:アウターパネル用)は下段に1枚、ドアノブの高さぐらいに3枚貼り付けました。
フロントドア下段のインパクトビーム部分に制振材(バイブレーションコントローラー:インパクトビーム用)を4枚貼りました。
スピーカー裏には吸音材(アブソーブウェーブ)は貼り付けず、切り出した制振材を貼りました。
制振材の位置や数量はオーディオテクニカの付属マニュアルなど参考にしましたが、所詮デッドニングの素人ですことご了承下さい。

フロントスピーカー取付け
フロントスピーカー取付けキット(UD-K124)のブラケットをジムニーノマドの右側フロントドアに取り付けてから、TS-C1640Sのスピーカーを取り付けます。
TS-C1640Sは「ネットワーク」という名称機器を純正スピーカーの配線とTS-C1640Sのスピーカー、トゥイーターの間に取付けます。(下の写真の右下に写った四角い箱)
この「ネットワーク」は防水仕様ではないので、取り付け場所を検討します。

デッドニング(インナーパネル)
サービスホールには切り抜いた制振材(バイブレーションコントローラー:インナーパネル用)を貼り付け、スピーカー周辺には制振材(バイブレーションコントローラー:ポイントチューニング用)を3枚貼り付けました。
スピーカーの周りに防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:スピーカー用)だけでなく、ドアクリップ部分の防音材(クリップダンパー:ドアトリムクリップ用)、インナーパネル接触部分の防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:インナーパネル用)も貼り付けました。
TS-C1640Sの「ネットワーク」は、ケーブル長さの関係もあり、スピーカー上の制振材の上に貼り付けました。ネットワークはインナーパネルとの接触面にはスポンジを貼り付けました。

余った制振材をパネルの内側とトゥイーター取付キットの内側にも貼ってから、右側フロントドアに取付けたら、右側の作業完了です。
時計を見ると時刻は午前11時。
あまりの暑さなので、お昼ご飯を食べつつ、一旦は体を冷やすことにしました。
左側フロントドアの作業
東京の最高気温は35℃ぐらいはあったかもしれませんが、16時過ぎて少し気温が下がった気がするので作業再開です。
左側フロントドアの作業は、ポイントを絞った写真で進めます。
左側のドアミラーインナーガーニッシュとドアの内張りを取り外します。

内張りビニールとブチルゴムを剥がします。

途中の写真は割愛して、左側フロントドアのフロントスピーカー取付けとデッドニング完了です。

フロントスピーカーの周りに防音材(サウンドプルーフィングウェーブ:スピーカー用)も取り付けます。

左側フロントドアのパネル内側には、余った制振材を貼り付けました。

トゥイーター取付キット(UD-K301)の裏にも余った制振材を貼り付けました。

左側フロントドアにパネルとトゥイーターを取付けて作業完了です。
TS-C1640S取付けとデッドニングの感想
フロントスピーカーの交換と併せてトゥイーターも新設されたので、従来の音とは雲泥の差を感じました。
交換してから3週間ほどディスプレーオーディオ(Pioneer DMH-SF700)のサウンド設定を調整しました。ラウドネスやバスビートブラスターはオフにして、イコライザーもNaturalとしたあたりが、個人的にはバランスのよい環境のように感じました。
素人の行ったデッドニングがどれほどの効果だったのかは何ともですが、低音から高音まで伸びがよくすっきりした音となり私自身は十分に満足いく環境となりました。暫くはこの環境で楽しみたいと思います。
先にもご説明したとおり、私のジムニーノマドのディスプレーオーディオはPioneer DMH-SF700です。大画面で見やすく、使い勝手も良いのでオススメです。