作業日:2025/5/18
走行距離:211Km
前回の作業では、ジムニーノマド(JC74W)にスズキ純正バックアイカメラ(99195-78R00)を取付けました。今回はディスプレーオーディオの取付けを行いたいと思います。
ジムニー用 9インチ ディスプレイオーディオといえば、ALPINEのジムニー専用モデル PF9DA-JI-64も検討しましたが、悩んだ末にパイオニア製 9インチ ディスプレイオーディオのCarrozzeria DMH-SF700を選定しました。
こちらの選定理由と取付け作業について記載します。
Pioneer DMH-SF700 選定理由
Pioneer DMH-SF700を選定理由は以下のとおりです。
- カーナビよりもディスプレーオーディオを好む点
ジムニーにフィットする9インチナビがあまりに高額と感じます。バイクで移動の際はもっぱらスマホのGoogleMapなのでその点も違和感がなく、車ではTVを見ないので、ディスプレーオーディオを選択しました。 - 取付けスペースにジャストフィットする点
ディスプレーオーディオのサイズは6.8インチ、9インチ、10インチ以上など色々な製品があり、色々悩みましたが、取付けスペースにジャストフィットする最大サイズがよいと思ってました。
海外のジムニー(日本のジムニーノマドに相当する5ドア仕様)はグレードにより9インチディスプレーオーディオが標準装備されています。その違和感のないスタイルが好みです。
https://fz750.jp/20250203-jimny-india/#toc3
Pioneer DMH-SF700はフローティング構造ですが、工夫することでツライチで取り付けられる点がポイントでした。ALPINE PF9DA-JI-64は少しだけ後付のよう思えるのが残念でした。
※ツライチ取付けはメーカー推奨の取り付け方法ではありません - Pioneer VREC-MS700Dとも馴染む点
VREC-MS700Dは前後370万画素のミラー型ドライブレコーダーです。現時点では高解像度ですが、その割にリーズナブルな点がポイントです。それとPioneerのロゴを揃えてみました。
今回準備したパーツや工具など
Pioneer 9インチ ディスプレイオーディオ DMH-SF700です。
DMH-SF700をジムニーにシンデレラフィットさせるためにはカナック企画の取り付けキットに含まれる取付け枠が必須です。
カナック企画の取り付けキットにはステアリングリモコンケーブルが含まれていませんので、こちらも併せて調達します。
ジムニーノマドに加工無でジャストフィットするUSB-CとHDMIコネクタです。
ディスプレーオーディオ本体のHDMI端子はMicroHDMIです。裏のスペースも狭いため、下向きL型90°でMicroHDMIからHDMIに変換できるケーブルを用意しました。
内装はがしと通線ワイヤーのセットです。このくらいの工具で普通に作業ができました。
両面テープなどの貼り付け前の脱脂はこれ一本あれば大丈夫です。
配線作業にはビニールテープではなくハーネステープがあると便利です。
Pioneer DMH-SF700 取付け
ジムニーノマドのカーナビ取付けスペースにDMH-SF700をツライチで取付けたいと思います。
DMH-SF700のマイクやGPSアンテナは極力目立たない場所に取り付けます。
ジムニーノマドの現在の状況
前作業で純正バックアイカメラを取付けたので、カーナビ取付けスペースのインパネガーニッシュとグローブボックスは取り外された状態のままです。
バッテリーのマイナス端子取外し
まずはバッテリーのマイナス端子を外してから作業に取り掛かります。
右側フロントピラーカバー取外し
右側フロントピラーカバーを取り外します。
先に運転席のドアを開けて右側フロントピラーカバー付近のゴムカバーを外します。
このゴムカバーは押し込まれているだけなので指で引っ張るだけでこのように外すことができます。

右側フロントピラーカバーはクリップ2か所と下部の爪で止まっています。
工具は使用せず、手で手前に引くだけで取外しできます。

スピードメーター取外し
メーターカバーは工具を使わずに取り外すことができます。
ハンドルを一番下に下げて、メーターカバーを手前に引っ張ります。

メーター上部のスクリューを2個取り外し、メーターの裏にあるコネクター2か所を取り外します。

これでメーター本体を取り外すことができます。

ハンズフリー通話用マイクの取り付け
DMH-SF700付属のハンズフリー通話用マイクはジムニーの先輩方を見習ってフロントルームランプ内に設置します。
ここに設置したマイクは運転者の声だけでなく助手の人の声も拾うことができます。ディスプレーオーディオは「OK Google」で操作しますので大事なポイントですね。
では、フロントルームランプを取り外します。
フロントルームランプは押し込まれているだけなので、内張剥がしのへらを少しだけ入れて浮かせたら、手で引っ張ります。

マイクはこの辺に取り付けるイメージです。

両面テープを用いて、マイクを貼り付けました。
ルームランプ取付時にマイクの向きが変わらないようにタイラップでケーブルを止めておきます。

通線用のワイヤーを用いて、マイクのケーブルをフロントガラスの運転席側に通線します。
その後、マイクのケーブルは天井内張にケーブルを隠しつつ右側フロントピラーまで通線します。

マイクのケーブルを右側フロントピラー部分に通します。
ジムニーノマドには、SRSカーテンエアバッグを標準装備されております。
ボルトで固定された白いリボンのようなところには干渉しないように、既存の車両ハーネス(車両前側)に沿ってマイクのケーブルを通して固定します。

マイクのケーブルはメーター裏まで通線します。

GPS取り付け
DMH-SF700付属のGPSはジムニーの先輩方を見習って目立たないようにメーター裏に取り付けます。
この場所でもばっちりGPSを捕まえることができます。先輩方に感謝です。

配線の準備
ジムニーノマドにDMH-SF700を取付ける前にハーネスの準備を行います。
- ジムニーノマド車体側とDMH-SF700の接続用ハーネス
DMH-SF700付属の電源コードにカナック企画TBX-S002付属のコネクタ(20P)、アンテナプラグ変換コード、車速用配線コネクター(5P)を取付けます。
TBX-S002付属のコネクタ(20P)にステアリングケーブルリモコンを取付けます。
またアース線のクワ型端子はギボシと交換しました。
また、ディスプレーオーディオ以外にも、バックアイカメラ、ETC、ドライブレコーダーなどの電源やアースを取り出すため、アクセサリー、バッテリー+、アクセサリー、アースの分岐ケーブルを作成しました。
但し、DMH-SF700をツライチでジムニーノマドに取り付けた場合、DMH-SF700の背面に空間がないため、アクセサリーとバッテリー+の分岐ケーブルは作り直しました。

アクセサリー、バッテリー+はナビ裏からグローブボックス裏まで届く分岐ケーブルを作成しました。
また、アースは助手席足元の車体アースからナビ裏まで届くケーブルを作成しました。

この写真には写ってませんは、以下のケーブルも準備しました。
ディスプレーオーディオ本体のHDMI端子はMicroHDMIです。裏のスペースも狭いため、下向きL型90°でMicroHDMIからHDMIに変換できるケーブルを用意しました。
ジムニーノマドのシガーソケット付近の穴にジャストフィットです。
DMH-SF700本体のコネクタはMicroHDMIです。DMH-SF700の背面スペースが狭いのでこの向きに90°L型のHDMI→MicroHDMIの変換ケーブルがポイントです。
DMH-SF700取付け位置検討
ジムニーノマドのカーナビ取付けスペースにDMH-SF700をツライチに取付けるため、ディスプレー固定位置やブラケット取付け箇所を検討します。

DMH-SF700の取付けと取外しを繰り返した結果、私的にはこの場所としました。
ブラケットはカナック企画TBX-S002付属ブラケットではなく、ジムニーノマド純正ブラケットです。
ブラケットのネジは左右とも1本止めとなりますので、推奨される取付け方法ではありません。

ジムニーノマドに上記のブラケット位置でDMH-SF700を取付け、カナック企画TBX-S002付属パネルを取付けるとこのような感じで、ツライチとなります。
これで位置合わせは完了です。

DMH-SF700取付け
では準備したDMH-SF700配線などを組み込んで参ります。

DMH-SF700のHDMIとUSB-Cを接続するケーブルです。ジムニーノマドのシガーソケット右側の穴にジャストフィットです。

DMH-SF700との接続は90°L型HDMI→MicroHDMIの変換ケーブルを用います。
USB-Cは、90°変換コネクタ(写真右)は使わず直接DMH-SF700に接続しました。

DMH-SF700の裏でケーブルは挟まらないように上に乗せるようにして取り付けました。
ブラケットのネジ2本でジムニーノマドに固定します。

DMH-SF700取付け完了
ジムニーノマドにPioneer DMH-SF700の取り付けは無事に完了しました。
DMH-SF700本体の動作やバックアイカメラの映像表示、GPSの受信、ステアリングリモコンの動作、ハンズフリー通話用マイクの動作、USB-C接続、HDMI接続などいずれも問題ありませんでした。

Pioneer DMH-SF700がまるでジムニーノマド純正のように収まってますね。

動作確認後、内装パネルなどを組み戻しました。
無事にディスプレーオーディオを取付けることができて大満足です。
次回はETCの取り付けです。