PR

10月の立山黒部アルペンルートツーリング(その2)秋の黒部ダムを堪能します!

ツーリング

立山黒部アルペンルート内の室堂と大観峰を結ぶ 「立山トンネルトロリーバス」が2024/11/30で運行が終了となります。その前にトロリーバスに乗るために、立山黒部アルペンルートに愛車のFZ750というオートバイで参りました。

前回の その1 では、東京の自宅から扇沢までFZ750で移動しました。今回は関電トンネルバスで扇沢駅から黒部ダム駅に向かいます。

立山黒部アルペンルートや黒部ダムは直接バイクや車で行くことができません。長野側は扇沢駅からは電気バスでの移動が必要です。富山側は立山駅からケーブルカーなどを乗り継いでの移動が必要です。

関電トンネル電気バス

関電トンネル電気バスは扇沢駅と黒部ダム駅を約16分で結びます。

扇沢駅から7:30から17:00まで 30分間隔で運行しています。(特定の日には 6:30、7:00に運行するバスもあります。)

立山黒部アルペンルート公式サイトから引用
立山黒部アルペンルート公式サイトから引用

扇沢駅

扇沢駅には、10:30ごろ到着して、当日分の切符を購入する列に並びました。

前日にWebで前売り切符のページを確認しましたが、既に販売済みでした。現地で買えば良いだろうと軽く考えていたのは間違いでした。

関電トンネル電気バス 扇沢駅
関電トンネル電気バス 扇沢駅

扇沢駅の看板辺りは人が少なそうに見えましたが、進むにつれて当日分切符の列が長いことが分かってきました。

少しずつは動きますが、なかなか窓口は遠いです。

関電トンネル電気バス 扇沢駅のきっぷうりば
関電トンネル電気バス 扇沢駅のきっぷうりば

数十分の待ち時間で、11:30の電気バスに乗車できる切符を無事に購入できました。

トロリーバスの室堂までの往復切符は 12,300円(おとな1名分)でした。黒部ダムまで上がってから時間や混雑の様子をみてその先の切符は買おうかなと思い、黒部ダムまでの往復切符 3,200円(おとな1名分)を買いました。

しかし、この選択が黒部ダムで切符購入の列に並ぶことになります。

関電トンネル電気バス 扇沢駅 - 黒部ダム駅 往復切符 3,200円
関電トンネル電気バス 扇沢駅 – 黒部ダム駅 往復切符 3,200円

車内の風景

電気バスは比較的前が見える席に座れました。

関電トンネル電気バスの車内
関電トンネル電気バスの車内

この関電トンネルは黒部ダム工事の際に掘ったトンネルです。建設当時の名称は「大町トンネル」です。

トンネルの幅はバス1台ぐらいの幅ですが、対向バスとすれ違う場所だけトンネルの幅が太くなっています。

関電トンネル(大町トンネル)の内部の風景
関電トンネル(大町トンネル)の内部の風景

青い照明の場所は、工事の際に苦闘された破砕帯の場所です。現在も水が流れています。

摂氏4度という冷たい地下水と土砂が毎秒660リットルも噴き出した破砕帯は越えるのに7ヶ月を要したそうです。建設時の最大の難所でした。

破砕帯の話は、こちらの詳しく書かれています。
関西電力 世紀の大工事~くろよん建設ヒストリー

関電トンネル(大町トンネル)の破砕帯付近
関電トンネル(大町トンネル)の破砕帯付近

こちらの黄色い看板は、長野県と富山県の県境です。ここを超えると富山県にはいります。

関電トンネル(大町トンネル)の長野県と富山県の県境
関電トンネル(大町トンネル)の長野県と富山県の県境

黒部ダム駅

所要時間は約16分です。11:45頃に関電トンネル電気バス 黒部ダム駅に到着しました。

同時に黒部ダム駅に到着したバスは 6台で、後ろを振り返ってみるとバスを降車された方の数は相当でした。

関電トンネル電気バス 黒部ダム駅の降車風景
関電トンネル電気バス 黒部ダム駅の降車風景

黒部ダム

黒部ダム駅から黒部ダムに向かう通路は2つあります。

左側の階段60段を下りてダムのえん堤に出るルートと、右側の220段の階段を上って最も高い位置から黒部ダムを一望できるダム展望台に出ることができます。

折角なのでダム展望台に行ってみます。皮パンとライディングブーツで来たことをちょっと後悔しつつ、前の方について階段を上がります。

ダム展望台

階段は少し大変でしたが、最も高い位置から黒部ダムを一望できるダム展望台に到着しました。

黒部ダムのダム展望台
黒部ダムのダム展望台

眼下に黒部ダムの全体が広がります。周りを見渡せば、雄大な山々の姿も見ることができます。

ここは黒部ダムの一番の絶景ポイントですね。

秋の黒部ダムの紅葉を少し期待していましたが、夏の猛暑の影響か黒部ダム周辺はまだまだ緑でした。

ダム展望台からの黒部ダム
ダム展望台からの黒部ダム

ダム展望台の下は休憩スペースになっており、おやき、豚まん、焼きそばなどの軽食や飲み物が売っています。

黒部ダムカレーは黒部ダムレストハウスにあります。こちらでは扱っていません。

黒部ダム ダム展望台下の休憩スペース
黒部ダム ダム展望台下の休憩スペース

外階段

黒部ダムには、コンクリートの壁面に外階段があります。

かなり段数がありますが、外階段を移動して、下にある施設や展望台に移動します。

黒部ダム 外階段
黒部ダム 外階段

新展望広場 特設会場

新展望広場 特設会場には、黒部ダム建設の歴史を学べるパネルや石原裕次郎記念館から移設された映画「黒部の太陽」のトンネルのセット(レプリカ)が展示されています。

黒部ダム 新展望広場 特設会場
黒部ダム 新展望広場 特設会場

「黒部の物語 ~人・使命・情熱 ~」と題されたパネルでは、大正時代の黒部川電源開発の調査から黒部ダムや黒部川第四発電所(通称:くろよん)の建設、完成までが解説されています。

プロジェクトXなどで大まかには理解していても、改めて見てみると物凄い話です。

黒部ダム 新展望広場 特設会場で展示されている「黒部の物語 ~人・使命・情熱 ~」と題されたパネル
黒部ダム 新展望広場 特設会場で展示されている「黒部の物語 ~人・使命・情熱 ~」と題されたパネル

こちらは、石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」の撮影で使われたトンネルのセット(レプリカ)です。

2017年に閉館した小樽の石原裕次郎記念館から移設されたそうです。カメラや照明なども展示されています。

石原裕次郎記念館から移設された映画「黒部の太陽」のトンネルのセット(レプリカ)
石原裕次郎記念館から移設された映画「黒部の太陽」のトンネルのセット(レプリカ)

新展望広場 レインボーテラス

黒部ダムでは、特定の期間に観光放水を行っています。2024年は6月26日から10月15日までです。

ダムからの放水が間近にみえるレインボーテラスに降りてみましょう。

黒部ダム  レインボーテラスへ降りる階段
黒部ダム レインボーテラスへ降りる階段

レインボーテラスは、ほぼ真横から楽しめるビュースポットです。毎秒10トン以上の放水量は実際に見てみると、写真や映像以上の迫力を感じます。

レインボーテラスは、その名のとおりタイミングによって虹がみられるそうが、残念ながら虹は見えませんでした。

レインボーテラスから見た黒部ダムの迫力のある放水
レインボーテラスから見た黒部ダムの迫力のある放水

黒部ダムレストハウス

レインボーテラスから外階段で黒部ダムレストハウスまで登ってきました。

黒部ダムレストハウスでは、黒部ダムカレー、アーチダムカレー、甘口ダムカレーなどの各種ダムカレーなどの食事やお土産などの買い物ができます。また、休憩スペースもあります。

黒部ダムレストハウス
黒部ダムレストハウス

ダムえん堤

黒部ダムのえん堤(堰堤)の全長は 492mだそうです。

黒部ケーブルカーの乗り場である「黒部湖」はこのえん堤の先にあります。

黒部ダムのえん堤(堰堤)

黒部ダムのえん堤からみた黒部湖の風景です。

黒部ダムのえん堤からみた黒部湖
黒部ダムのえん堤からみた黒部湖

関電トンネル電気バス 扇沢駅方面を振り返ってみました。黒部ダム 展望台やレストハウスが見えます。

黒部ダムのえん堤からみた 扇沢駅方面
黒部ダムのえん堤からみた 扇沢駅方面

黒部ケーブルカーの乗り場である「黒部湖」はこのトンネルはこの中にあります。

黒部ケーブルカーの乗り場「黒部湖」はこのトンネルの内部にある
黒部ケーブルカーの乗り場「黒部湖」はこのトンネルの内部にある

関電トンネル電気バス 黒部ダム駅に11:45に到着して黒部ダムを1時間ほど観光しました。

ここから、黒部ケーブルカーと立山ロープウェイに乗った先に、今回のツーリングの目的である「立山トンネルトロリーバス」があります。

無事に立山トンネルトロリーバスに乗れるのか、その3に続きます。

タイトルとURLをコピーしました