2025年10月18日(土)晴れ
本日は10月18日。待ちに待った「My Yamaha Motorcycle Day 2025」が、いよいよ開催されます!
今年2025年は、ヤマハ発動機が創立70周年、そしてスポーツランドSUGOが開業50周年という、まさに記念すべき節目の年。そんな特別な年に開催されるMy Yamaha Motorcycle Dayは、例年以上にスケールアップしたイベントになるとのことで、期待が高まります。
今回の目玉のひとつは、FZ750生誕40周年ミーティングでエンジン始動デモを行ったFZ750(0U45)ローソン号が、ついにSUGOのコースを走行するというスペシャル企画!長年のファンにとっては、まさに歴史的な瞬間となることでしょう。
ちなみに、昨日の出発前にはちょっとしたトラブルもありましたが、道中は問題なく、無事に宮城県のルートイン名取に到着。しっかり休息も取れたので、今日は一日、イベントを思いっきり楽しみたいと思います!
ルートイン名取
朝は5時半に起床。窓の外には美しい朝焼けが広がっていました。
ただ、朝焼けが見えると天気が崩れることもあるので、天気予報はこまめにチェックしておきます。

ルートイン名取では、1階の食堂でバイキング形式の朝食が付いています。
通常は朝6時半からの提供ですが、本日は6時から開始とのこと。早めにレストランへ向かいました。
ホテルの駐車場でも静岡方面のナンバーの車も多かったので、もしやと思ってましたが、ヤマハ発動機の皆様が多く宿泊されていたようです。
食堂はすでに多くの席が埋まり、まるでヤマハ発動機の社員食堂のような雰囲気。皆さん楽しそうに朝食を取っている姿が印象的でした。
私も席を確保し、健康を意識して野菜多めの朝食をいただきます。ちなみに、ソーセージが食べかけなのは…食欲が勝って、写真を撮る前に一口かじってしまったからです。失礼しました。

私のFZ750を停めていた場所の近くには、唯一シートカバーが掛かったバイクがありました。
シートカバーからちらりと見えるホイールはガンメタに白いリムテープです。FZ750(0U45)のメカニックを担当された吉村誠也さんのXJ900です。(ご本人確認済み)
出先にもシートカバーを携帯して、キチンと掛けるのは流石です。私も見習おうかと思います。
さて、私もそろそろ出発です。

My Yamaha Motorcycle Day 2025
スポーツランドSUGOには、イベント開始1時間前の8時に到着。一旦は西駐車場で待機してから、来場者二輪駐車場に移動しました。
来場者二輪駐車場
この時点でFZ750は4台。すぐにFZ750の話題で盛り上がります。

ついつい駐車場でFZOCミーティングが始まりそうになりますが、メインのFZ750(0U45)は、会場内にあります。まずは受付を済まして入場しましょう。

レーシングマシンの展示
このイベントの目玉の一つが、レーシングマシンの展示/走行です。“協奏”をテーマに新旧のレーシングサウンドを楽しむことができるイベントです。
サーキットを走行するレーシングマシンは以下のとおりです。
YZR500(0W81)
YZR500(0W81)は、1985年に活躍したヤマハの500ccマシン。全日本選手権で平忠彦が500ccクラス3連覇(’83年~’85年)を達成しました。

YZR-M1
YZR-M1はヤマハのMotoGPマシン。この車両は今年、2025年のファビオ・クアルタラロのマシンのように見えます。本物ですよね?

YZF750(0WH7)
YZF750(0WH7)はYZF750SPがベースの世界耐久選手権仕様のマシン。1996年鈴鹿8時間耐久レースで芳賀紀行/コーリン・エドワーズ組が優勝しました。

FZ750(0U45)
こちらが、1986年のAMAスーパーバイク選手権 デイトナ200マイルでエディ・ローソンが勝利したYAMAHA FZ750 (0U45)です。実際にデイトナを走った現物ではなく、ヤマハ発動機内で当時の部品から作られた忠実なレプリカとなります。
2025年9月に開催された「FZ750 生誕40周年ミーティング」では、エンジンの始動が行われましたが、今回はSUGOの本コースを走行します。




大型歴史車両デモ走行車の展示
このイベントの目玉のもう一つは、ヤマハ発動機 70周年記念歴史車両走行と展示です。
大型歴史車両は26台:200cc~大型の市販車、及びTZ250(3TC)
小型歴史車両は26台:原付~250ccの市販車、及びTZ250M(0WF3)
こちらの写真は大型歴史車両の一部です。
手前が、FZR750R(OW-01)、左がYZF-R7(OW02)、OW-01に少し後ろがFZR400Rです。

そして、こちらはFZ750(1FM)です。
ヤマハコミュニケーションプラザでたまに展示されて車両です。新車といっても通用しそうなほどのコンディションです。とても美しいです。

メーターの走行距離は14693Km!以外にも走っているのですね。
メーターや左右ハンドルの赤いボタンなどの色褪せもなく、レストアされたのではなく良好なコンディションを維持されていますね。

リヤ周りもとても美しいです。

0X99-11
OX99-11(オーエックス99-11)は、ヤマハ発動機が1992年に発表したF1エンジン搭載のスーパーカーです。市販を目指して開発されていたが、バブル崩壊などの諸事情により実現しませんでした。
普段は静岡県磐田市のコミュニケーションプラザでしか見る事が出来ませんが、今回は東北エリアで初展示だそうです。
コミュニケーションプラザでは、赤のOX99-11を見たことがありましたが、赤以外にも黒や深緑のOX99-11もあるのですね。

YAMAHA OX99-11のエンジンルームは、とても綺麗な状態で維持されています。

大型歴史車両デモ走行
大型歴史車両デモ走行は何回かに分かれて走行しました。
この回は、FZ750,FZR400R,FZ250 PHAZER,FZR750R(OW-01),YZF-R7(OW-02)が走行します。
My Yamaha Motorcycle Day 2025
FZ750(0U45)の走行
大型歴史車両のデモ走行が終わると、いよいよレーシングマシンの出番です。
FZ750(0U45)は、すでにタイヤにはウォーマーが巻かれ、走行の時をじっと待っています。40年の時を経て、再びサーキットにその咆哮を響かせる瞬間が、もうすぐやってきます。

各マシンの暖気が始まりました。YZR500(0W81)とFZ750(0U45)はカテゴリーの異なるマシンなので、この2台のエキゾーストサウンドを同時に聞ける、まさに夢のような瞬間が訪れました。
2台のエキゾーストサウンドが重なり合い、サーキットに響き渡るその音は、まさに圧巻でした。
My Yamaha Motorcycle Day 2025
FZ750(0U45)のライダーは吉川和多留さんです。今回のデモ走行では、SUGO本コースを周回するのではなく、ホームストレートを往復するように走行されてました。
こちらは撮影されたYさん許可の元、迫力のある写真を掲載させて頂きました。ありがとうございます。
1コーナーからホームストレート方向に立ち上がってくるFZ750(0U45)です。



メカニックの吉村さん曰く、キャブセットがかなり悩ましかったそうですが、素晴らしいエキゾーストサウンドです。
ホームストレートから1コーナーに進入するFZ750(0U45)です。

FZ750(0U45)はストレートでアクセルを開けた後、減速をしているところです。
本当に素晴らしいエキゾーストサウンドです。これを生で見れて、涙が溢れそうです。
ピットロードに戻ってきたライダーの吉川さんは、FZ750(0U45)を吉村さんに託し、しばし談笑している様子です。歴史的なマシンを前に、二人の会話には特別な空気が漂っていました。

FZ750(0U45)はメカニックの吉村さんが展示ブースまで押していきます。

走行後、展示ブースに戻ったFZ750(0U45)とFZ750OCの広報担当のNさん。本ブログでは顔を隠してしまいましたが、満面の笑みでした。

そして、メカニックの吉村さんから色々なお話を伺っている、FZ750OCの皆さんです。

全体記念撮影
中須賀選手のトークショーが終わったタイミングで全体記念撮影です。

ヤマハ発動機エリア
ピット内に設けられたヤマハ発動機エリアは、70周年記念歴史車両走行・展示などのエリアも含めて、24エリアがありました。その中からちょっとだけピックアップします。
Yamaha GENUINE Garage
ヤマハの純正部品のコーナーでは、供給が終了したパーツを3Dプリンターで作成する取り組みが紹介されておりました。
WR250Rのフェンダーが純正パーツと3Dプリンターで作成したパーツが並べてありました。形状は全く問題ないレベルですが、3Dプリンターのパーツはオフロードバイクのパーツとしては材質が固い気がします。

むしろRZ250のようなオンロードバイクの外装パーツならば、3Dプリンターで出力されたものでも全く問題はありません。塗装やステッカーも含めて、色々検討を重ねているようです。
3Dプリンターで作成されたパーツが供給される日が来ることを心より祈っております。

70周年特別企画 歴代主要モデルカタログ展示
こちらのコーナーのカタログは、複製品とのことで実際に手に取って内容を確認することができました。

FZ750のカタログもありました。久々に食い入るようにカタログをチェックさせて頂きました。

カタログの奥には、あみぐるみのコーナーがありました。
ヤマハ発動機の公式サイトでは、エンタメランドというコーナーで、あみぐるみや羊毛フェルトの商品を紹介しております。こちらでは、作家の方が作成した実物を見ることができました。

このブースにいらっしゃったスタッフの方は、なんと発電機に非常に詳しい方で、Yさんと熱のこもったトークを繰り広げていました。バイクイベントで発電機の話がこんなに盛り上がるとは思いませんでしたが、これも楽しみ方ですね。
発電機「EF1000iS」をモチーフにした“あみぐるみ”。その可愛らしさと出来の良さに、Yさんは思わず満面の笑み。思わぬところで心がほっこりする、そんな素敵なひとときでした。

出店エリア
出店エリアには、部品メーカーなど31もの企業ブースが出展されていました。
その中でも、ちょっと気になったブースをちょっとだけご紹介します。
ファニーズカスタムサービス
ファニーズカスタムサービス(Funny’s Custom Service)のブースには、FZ900コンプリートキットが装着されたデモ車が展示されていました。
このキットは、XSR900(RN80/96)をベースに、FZ750風のスタイルへと大胆にカスタマイズできるパッケージ。フロントフェアリング、タンクカバー、シングルシートカバー、純正サイドカバー、純正フロントフェンダーがセットになっており、FZ750の伝統的なカラーリングで仕上げられています。
価格は605,000円。決して安くはありませんが、現代の性能とFZ750のスタイルを両立できると考えれば、十分に魅力的な選択肢ではないでしょうか。
これなら、FZ750のあの独特な雰囲気にどっぷり浸りながら、安心してロングツーリングにも出かけられそうですね。

XSR900(RN80/96)FZタイプフロントフェアリングは、XSR900純正カラーに塗装されたフロントフェアリングにカウルステーやスクリーンなどがセットになったパッケージ。価格は264,000円です。
フルキットの「FZ900コンプリートキット」と比べると、より手軽にFZ750の雰囲気を楽しめる選択肢ですね。

SP忠男
SP忠男のブースには、XSR900(8BL-RN96J)用 POWERBOX FULL RS ブラックエディションが装着されたデモ車が展示されていました。
艶消し黒のマフラーは昭和の雰囲気ですね。

モリワキエンジニアリング
モリワキエンジニアリングのブースには、XSR900GP(2024~)用Full Exhaust FORESIGHTが装着されたデモ車が展示されていました。
モリワキと言えば、ホンダのイメージが強い気がしますが、ヤマハ XSR900GP用に伝統的なデザインの「モリワキ フォーサイト」を発売したことには驚きました。

お昼ごはん!
My Yamaha Motorcycle Day 2025には、色々なキッチンカーが出店されていました。

私はぱぱっと頂ける「もつ煮」にしました。

FZ750 40周年記念ミーティング二次会
特に「二次会」と銘打たれたわけではありませんが、自然と集まったFZ750オーナーたちの間で、熱いトークが繰り広げられました。
このひとときは、FZ750OC 広報担当のNさんが、当日の写真をみんなで共有しようと提案してくださった場面。スマホを片手に、笑顔とバイク愛にあふれた時間が流れていました。

FZ750は総勢9台。このくらいの台数だと自分のFZ750をすぐに見つけることができる台数ですね。

手前は、FZ750(0U45)の写真を撮影された、YさんのFZ750(北米仕様:1AE)です。
前後のサイドリフレクター含めて、貴重なノーマル仕様です。末永く大事になさってくださいね。

14時半からは、事前抽選に当選された方々によるパレードランが行われました。
私も応募していたのですが、残念ながら「はずれ」でした。本コースを颯爽と走り抜ける皆さんに手を振りました。笑顔で応えてくれるライダーの方々もいて、温かい気持ちになりました。
ふと空を見上げると、低く垂れ込めた雲が広がり始めていました。名残惜しさを感じつつも、そろそろスポーツランドSUGOを後にします。

天気予報を確認すると福島県の内陸は雨が降る確率が高かったので、いわき市まで帰られる、Yさんとご一緒に常磐道経由で帰宅しました。
本日イベントにいらっしゃった皆さま、そして多くの貴重なお話を聞かせてくださった吉村さん、心よりありがとうございました。
また、この素晴らしいイベントを企画・開催してくださったヤマハ発動機の皆さまにも、深く感謝申し上げます。
歴史あるマシンたちの鼓動を間近で感じ、同じバイクを愛する仲間たちと語り合えたことは、かけがえのない思い出となりました。

